大人オリジナル小説
- Re: 私はお姫様、妹は奴隷。 ( No.12 )
- 日時: 2012/07/30 13:22
- 名前: キャンディ
「お腹すいたぁ…」
そういえば、翔子の机をあさっている内に、12時だ。
お昼ごはんを作らねば。
「じゃあ、チャーハンでも作りましょうか。インスタントだけど…」
私はそういって、ぱっぱと4人分のインスタントチャーハンを取り出し、暖めた。
4人分。翔子の分は、無い。
「あんたはご飯抜きよ。」
翔子はとぼとぼと、物置化した自分の部屋に入ろうとした。そのとき。
舞が翔子の手をつかみ、床に翔子を叩きつけた。
「止めて、荷物が汚れてしまうわ。そこで見ていなさい。」
さっすが舞、力は人一倍ある。
翔子が指をくわえて見ている中、私たちはチャーハンを食べ始め、皿洗いを翔子に命じた。すると雪が不意に、
「食べかす、もったいないわね。」
と言った。そして料理は始まった。
「なら、翔子ちゃんにアレンジして食べさせてあげましょう。」
私は、台所にあるいたるものを取り出し、集めた残りかすにブレンドした。
しょうゆ、塩、こしょう、砂糖、七味唐辛子、マヨネーズ、牛乳、ドレッシング、麦茶、片栗粉、オレンジジュース…
すると、臭い臭いドロドロした茶色い物体になり、私たちはそれを翔子に食べさせた。無理やり、口に押し込んで。
「ぐぁ…んぐ、うぇ、ぐ…」
「どう、杏奈ちゃん特製スペシャルスーパーウルトラチャーハンのお味は?お腹空いてたんでしょう…」
もうチャーハンとしての原型をとどめてはいなかったのだけれど。
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