大人オリジナル小説
- 私。 ( No.1 )
- 日時: 2012/09/11 17:49
- 名前: 紗莉衣
重たい足で学校に行く。
今日もまた・・・。と考えながら進む。
2-5組という教室にはいると一人の女が私に飛びついてきた。
「さりーっ!おっはよー!」
こいつは私の親友・・・いや私につきまとってくる奴だ。
名前は桑島 花澄。
「ねぇ。紗莉衣。あいつ本読んでるよ!根暗ー!!」
本が好きな谷内 紗夜。こいつは頭も悪く運動神経も悪い。
しかも顔がベビみたいな感じで見ているだけで気持ち悪い。
「本が好きなんじゃない?」
そう冷たく返すと
「もーっ!さりーっ!!乗り気じゃなぃなぁ・・・・。あいつをどうしよう。飛び蹴りでもしようかな〜!!」
どう?紗莉衣。という目でこっちを見てくる
いっつもそうだ。こいつは。
私に返事を求めて疲れる。
「いいんじゃない。」
「おけー!じゃあやりますか!紗莉衣。」
でも私はいつもこういってしまう。
「やめなよ!」
この4文字がどうしても言えない。
席に座ると
隣の新島という男が話しかけてきた。
「なぁ。谷内ってきもいよなぁ。見てるだけで吐きそうだぜ。」
新島がそういうと谷内はこちらを睨んできた。
「ぅ・・・うわああああああああああ!!目が・・・目が腐る!」
新島はお調子者でこういうやつだ。
「新島。うるさい。」
「はーい。」
そこに担任が来た。
「センセー!ネクタイ変えました?」
と新島
「おお。よく気づいたな。先生も、もてたいとおもってなぁ。」
はぁ。
この糞教師が。
30過ぎてなにいってんだか。
「じゃあ。出席とるぞー。相川ー」
「はーい。」
出席を取るとなぜか花澄だけ異常にニコニコしている。
その理由は。
「田中ー。」
「はい。」
「中谷ー。」
「はい」
このように先生さえも谷内の存在を無くすかのようにするのだ。
「じゃー。授業がんばれよー。」
担任が教室からいなくなったとたん
花澄は谷内の机に蹴りを入れた。
「お前まじきもい。さっさと消えてよ。」
谷内は無言で本を読み続けている。
「・・・っシカトすんじゃねーよ!」
花澄が椅子を蹴った
そしたら隣にいた新島に当たった。
「うわっ。最悪何すんだよ桑島。俺に汚いもんつけんじゃねーよ」
「あー。ごめんごめん。ついね。ちょっと力入っちゃってさ。」
すると花澄がこちらに走ってきた。
「紗莉衣おもしろかったぁ?」
そんなことはどうでもいい。ただ・・・私は・・・
「うん。」
「そっかそっか。花澄超嬉しいよ。」
そこに一時間目の先生が来た。
「おい。何やってんだー。早く座れー。」
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+**+**+*+*+*+
放課後になると教室には
谷内と私と花澄と新島とほかのクラスの友達がいた。
「ねぇ。谷内さん。ちょっといいかなぁ?」
花澄がそういうと谷内はビクッとなった
「・・・何?」
「あのね・・・。花澄、谷内さんにいっぱい悪いコトしちゃったなぁ。と思ったの。」
「・・・・。」
「今までごめん!!!許されないと思うけど・・・。私谷内さんと友達になりたい。」
「いいよ。私もそんなに気にしていないわ。」
「そっか。じゃあ友情の証にカラオケでもいこー!!」
花澄はそう言って谷内の手をひっぱった。
カラオケに着くと谷内は少し笑顔が見られてきた。
あと少しで悪夢が待っているというのにー。