大人オリジナル小説

Re: その人の花は枯れていく。 ( No.12 )
日時: 2013/02/23 21:35
名前: 来夏 ◆2ZBHn0dH/Y


 episode 和川麗



 放課後、明日香と別れて校門へ歩こうとした時だった。
 ちょうど大和と杏子、琳華、何故か古川と千原という異色なメンバーに出くわした。


「何が起きてそうなったの?」


 あたしの第一声は、それだった。
 古川はイライラしてるけど、千原は目が腫れていた。大和と杏子は寄り添うようにしてて。琳華は苦笑しながら、返してくれた。


「えーと……こうなったのは、偶然、かな?」
「……えっとさ、古川はイライラしてるのはいつもの事だとして――千原は?」


 古川は舌打ちをしながら、こっちを見る。悪いが、青いカラコンでこちらを見られても、全然怖くない。
 すでに大和で慣れてて、多少の不良なら喋れる。千原は身体をびくっと震えさせながら、あたしに返した。


「あー……ちょっと、真奈美達から……うん」


 ? 真奈美って誰だ。分からない。


「麗、真奈美って日村とか……ってわからねーか」
「ごめん。全く分からない。琳華以外は付き合ってるって事でいいの?」


 真奈美なんて知るか。そんな事どうでもいい。
 杏子達は付き合ってもおかしくない。あと、古川と千原も。
 琳華、よくこの二組と一緒に居れたなぁ。


 すると案の定、二組がしゃべる。



「麗っ、何を言ってるんだよ!」
「おいすげーイライラしてる時に、何言ってやがる!」
「ちょ、ま、古川とはそーいう……」
「えーと……?」


 四人一気にしゃべったせいで、何が何だか分からない。
 というかこういう平和でいいのにな、クラスも。


「……取りあえず一人ずつ喋って。五月蠅い」
「はは……」


 琳華は笑ってるだけだ。そういえば琳華、このカップル組と帰ってて辛くなかったのかな。