大人オリジナル小説
- 死んでもいいかい? 【いじめ】 ( No.6 )
- 日時: 2012/11/22 20:20
- 名前: カナリア ◆StaIqxr34U
家の中は真っ暗だった。しかし、私は明かりもつけずに自分の部屋へむかった。私の部屋のベットの横にある明かりをつけると、私はそのまま寝た。もう何もしたくないと思ったのだ。
目が覚めたのは夜中だった。私は落書きだらけのノートの一番最後のページをやぶった。そしてそこには遺書を書いた。遺書と言っても、適当になぜ死んだのかを書いただけだ。
「これでいいかな」
そうつぶやくとその遺書を机の上に置き、お父さんの部屋へむかった。疲れて寝ているお父さんを起こさないようにゆっくりとドアを開けると、お父さんは少し猫背になって寝ていた。私はお父さんを見たあと、あふれる涙をこらえてまたお父さんの部屋を出た。
かえってすぐに寝たので、制服のままだったが、気にもせずに家を出た。外はまだ暗かったが、あと少ししたら明るくなり始めるだろう。私は少し早足でお母さんのお墓へむかった。
まだ暗かったからだろう。お墓はお化けでも出そうな独特の空気だった。私はお母さんのお墓の前で手を合わせ、目をつぶった。
「お母さん、ごめんね」
そう言うと目を開き、また歩き出した。逃げるようにお母さんのお墓に背をむけた。
急がないと、と思いながら走った。私の心が暗くなるのと反比例するように空は明るくなっていった。
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