大人オリジナル小説

死んでもいいかい? 【いじめ】 ( No.7 )
日時: 2012/11/22 20:21
名前: カナリア ◆StaIqxr34U

私がむかった先は学校。まだ校門はしまっていたが、グラウンドのはしのフェンスが壊れているため、学校には簡単に入れた。私は非常階段から屋上に歩いた。
空はもうだいぶ明るくなり、人もポツポツと見える。しかし、誰も私の存在に気がついてはくれなかった。

「死んでもいいかい?」

そう言いながら階段を一段ずつ上っていく。きしむ非常階段には、たくさんのクモの巣があり、途中で私の顔にクモの巣がかかった。
屋上につくと、フェンスにのぼり、足が微妙にはみだすような場所に足をおく。
ガタンという音が背後からしたので振り返ると、屋上へつづく扉が風でうごき、となりにあったはこにぶつかっただけだった。
なんだ、と思いながらも、大きく深呼吸した。泣いてしまい、まともに深呼吸すらできなかったが、私はそのままフェンスから手をはなした____________________畑野枝沙夜は死んだ。