大人オリジナル小説
- Re: 死んでもいいかい? ( No.9 )
- 日時: 2012/11/23 09:56
- 名前: カナリア ◆StaIqxr34U
ガンッという音と同時に私は手を壁にぶつけた。
長い睡眠の末、なぜかはわからないが無意識にあげられた右手が壁にあたったのだ。
「いっ、たぁぁぁ」
そう言いながらもまだ少し寝ぼけている私はこけそうになりながらもリビングへむかった。もう一回寝るのもいいが、まぶしすぎるほどの朝日が睡眠のじゃまをする。
「お母さん、おはよう」
「おはよう梨乃」
簡単な朝のあいさつのあとは、まず朝ご飯。食パンと乱暴にフルーツがいれられたヨーグルトが、毎日と言ってもいいほど食べている私の朝ご飯。
「いただきます」
そう言うと、朝ご飯を口にはこんだ。新しいイチゴジャムは微妙な味だったが、気にせず食パンをすべて食べ終えた。時間がせまってきているので、ヨーグルトを急いで食べると、置いてあったジュースで流し込んだ。
食べ終わると制服に着替えた。
赤いラインの入ったセーラー服は、地味で、好きではないが嫌いでもない。
私は制服に着替え終わると、昨日つけた傷を見て、顔を歪めたあと、また学校の準備をする。
「いってきます」
その言葉を言いながら家を出ると、外はキレイに紅葉していた。赤や黄色になった山はとても遠くに見える。
私は少し早足で学校へむかった。
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