大人オリジナル小説
- Re: さぁ、復讐を始めようか。 ( No.2 )
- 日時: 2013/06/15 16:10
- 名前: 杏里
1話 「だって、そうしないと私の気が晴れないもの」
『早く死ねよ!』
『ねぇ、消えてくれない?」
『黙れよ、空気』
『馬鹿じゃねーの?』
『俺さぁ、お前なんかと友達になった覚え・・・無いけど?』
頭の中に、大嫌いな声が響く。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
私は、気がついたら叫んでいた。
枕は涙で濡れていて、目は腫れていた。
多分……いや、絶対。
さっきまで見ていた夢のせいだろう。
「……早く、忘れよう。2年前の事なんか……」
そして、幸せになるんだ。
そうすれば、彼女達をーー私を裏切った人たちを、見返せる。
……私は、絶対に許さないけどね。
自己紹介が遅れました。
私は、佐崎麻子(ササキマコ)。
中学1年生で、柔道部に所属しています。
私には1つ、普通の人とは違うところがあります。
私は……
リスカ中毒者(リストカッター)です。
リスカをしてる理由?
過去の傷のせい……だと思う。
私は、2年前に信じていた人に裏切られた。
貴方は、体験したことある?
信じていた人に、酷い言葉で裏切られ。
殴る蹴るの暴行が始まり。
あるときはパシられ、あるときは無視され。
ここには書ききれないほどの酷い事をたくさんされてきた。
でも、そのことに関して・・・謝罪は一切無い。
2年経った今でも、私は全て鮮明に思い出せるというのに・・・やった人は忘れたのかな?
反省してないのかな?
血、ちゃんと通ってるのかな?
無かった事にしようと思ってるのかな?
私は、許せない。
絶対に。
たとえ、世界中の人を敵に回したとしても・・・
私は、彼女達を裁くだろう。
「だって、そうしないと私の気が晴れないもの」
私は、小さく笑い声を漏らした。
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