大人オリジナル小説

Re: いじめられて〜お嬢様、だったのに〜【コメ歓迎参照100突破】 ( No.21 )
日時: 2013/01/23 20:57
名前: 如月うさ ◆qvf.IClkDc

第四話 持ち物が荒らされて


「次は体育だよねぇ?早く着替えないと〜。遊びは、また後でね♪」

希の声に、藍那と皇女は、私を突き放した。

でも、何だかニヤニヤと笑っている。

ロッカーを覗くと、体操着がない。

「あれ?落ちたかな…って…え…………?」

ごみ箱に、真っ黒になって入っている。

何で?

あぁ、コレもいじめの一環なのか…。

涙をこらえて、グラウンドに行った。

ここで泣いたら、余計馬鹿にされるから。

誰にも相談する気はなかった。

というか、味方なんているのかな?

体育が終わって、教室に帰る。

ノートとらなきゃ。

「えええっ?」

筆箱の中のシャープペンが、誰かの手によって折られている。

周りが、みんな敵。

誰がやったのかは分からないけど、みんながニヤニヤと、私を見てる。

みんな、楽しいんだろうか?

うん、きっとそうだね。

私だって、希がこけたとき、楽しかった。

面白かった。

でも、仕返しは最低だと思う。

私、悪くないからね。

「さーりーあー!アイニャが呼んでるお〜」

「嫌っ!行きたくない!」

「あはは、そっかぁ。でもね…」

希は、私のそばにやってきて、不気味な笑みを浮かべた。

そして――――。

「行かないと、もっとひどい目に遭うよ?いいのかなぁ〜」

「ひっ、ひどい目って…何…」

「うーん?さぁ。暴行になるかもぉ〜。ヤだったら、行かなきゃね〜」

私は、半ば強制的に、藍那たちのところに連れて行かれた。