大人オリジナル小説
- Re: 校内格差、【オリキャラ募集】 ( No.15 )
- 日時: 2013/03/29 18:13
- 名前: 村雨 ◆nRqo9c/.Kg
「やったー!! 礼奈と同じ班!」
一足先に座席表を見に行った礼奈とメグがハイタッチをしている。
出遅れた私は、既に前に人が沢山いるせいで座席表が見えない。内心ドキドキしながら前の人がどいてくれるのを待っていると、「紗綾も同じ班だよー」と二人に教えてもらった。
先に人混みから抜け出していた二人と、ハイタッチをして喜ぶ。
座席を移動して、新しい席で授業が始まった。
私の班は男女三人ずつの六人班。この班で給食を食べたり、掃除をしたりする。
私の前の席が礼奈、後ろの席がメグ。女子メンバーはこれ以上ないくらいに良い。
問題は、男子の方だ。あろうことか、有明と同じ班になってしまったのである。やだなあ。このまま一ヶ月もずっと同じだなんて。
でもまだ、隣の席でないだけマシか。有明の隣はメグだ。メグは普段から有明のことをよく思っていないみたいだったから、少し同情する。
それから礼奈の隣、つまり私の斜め前の席は秋風だった。
秋風紫雨(あきかぜ しう)。二年になって初めて同じクラスになったけれど、今まで一度も話したことがない。でもまあ、いつも明るくて阿呆っぽくてよく喋る人だということは知っている。
あまり特定の人とつるむということはないようだ。が、かといって、孤立しているわけでもない。その時々によって、色々なグループを渡り歩いているような感じだ。
私の隣の席は瀬名。授業中はいつも寝ているから居眠りキング、と私は勝手にあだ名をつけることにした。だってほら、まだ授業が始まって間もないのに、もう寝ている。
給食の時間は礼奈とメグと、昨日のテレビ番組の話題で盛り上がった。
この二人は好きなものとか趣味とかが既に分かっているから、会話の糸口が掴みやすくて話しやすい。もしあまり知らない子だったりすると、いつもより余計に気を遣わなくてはいけないから大変だけど。
男子も男子で最初は三人で話していたけれど、あまり盛り上がらなかったらしい。しばらくすると、それぞれ他の班の人と喋り始めた。
男子とあまり関わらなくても、案外学校生活はスムーズに送ることができる。
有明にさえ気を付ければ、この班は楽なのかもしれない。