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27話　制裁

「今日はお開き!!」
私は、彼らに指示を出した。
私はカメラを持ち、宮本の姿を写真に納める。
「無様な姿……哀れね」
痣だらけの顔で私を見つめる宮本は、とても哀れだった。
「土下座しなさい。今すぐに」
「は？」
「この私にそんな口をきいて良いとでも？　ーー殺すよ？」
宮本の顔色が変わる。
そして、土下座した。
「ーー人殺しでも、命は惜しいのね」
私は、宮本の頭を踏みつける。
踵で頭を踏みつけ、写真を撮った。
「帰れ」
ふらふらと、宮本は私の家を出て行った。
「さ、皆も帰って」
不満そうなｸﾗｽﾒｲﾄを追い出した。
家には、ルカと私。それに雪乃の3人だけ。
「……ご飯作るね。何が良い？」
私は無理矢理、笑顔を作る。
「泣いたら？　我慢するな」
「なっ……何言ってるの!?　私は我慢なんかしてなーー」
涙が一筋、床に落ちる。
「……やだな……何で私、泣いてるんだろ……」
涙を、止められなかった。
顔を、服を濡らす涙をーー止めることが出来なかった。
「本当は復讐、嫌なんだろ？」
私は、ルカにしがみつくことしか出来なかった。
必死にしがみついて、泣くことしか出来なかった。
ねぇ、ルカ。
信じても良いですかーー？