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6話　復讐開始

「宮本篤司」
翌日の朝。
私は、彼が教室に入ってきたところで、名を呼んだ。

「……雪乃……？」

宮本篤司は、首を傾げている。
「違う!!　雪乃はお前が殺したんだろ!?　人殺し!!!」
「雪乃？　雪乃だろう!?」
「……死ね。ｶｽが」
私は、彼を殴り飛ばした。

「私は、佐々木綾乃。雪乃のーー双子の姉だ」

私は、髪の毛をほどいた。

「驚いただろう？　『雪乃』が、あの時と同じ姿であんたの前に立ってるんだから」

今の私の格好は、肩まである髪の毛を降ろし、眼鏡を外し、白いワンピースを着ている。その格好で、雪乃は写真に写っていた。

「雪乃は、お前に殺されたんだ。次は、私がお前を殺してやる。最も屈辱的なやり方でーーな」
私は、周りのクラスメイトに目配せをする。
彼らは、宮本篤司を殴りだした。

「もう、誰もあんたを『先生』なんて呼ばないよ」