大人オリジナル小説
- Re: 学級崩壊【オリキャラ募集中!】 ( No.345 )
- 日時: 2013/09/22 19:59
- 名前: 藍里四季
13話 部活
「うっわ久々ー!!」
私は久々に、部活に参加していた。
「佐々木先輩、お久しぶりです」
「雷ちゃん!! 久しぶりー!!」
私は雷ちゃんこと、高橋雷に笑顔で挨拶をした。
「傷は大丈夫ですか?」
「うん。もう大丈夫だよ。雷ちゃんは元気だった?」
「はい、元気ですよ」
彼は頷くと、また笑った。
太陽のような笑顔だった。
「陽、久しぶり」
「綾乃先輩!? お久しぶりです!!」
陽こと細川陽は、柔道着を放り投げて私のところへ駆け寄ってくる。
「元気そうで良かった。どう? 柔道部は」
「至っていつも通りですよ」
「良い意味でも悪い意味でもいつも通りかー」
私は肩をすくめる。
「あ、そうだ。里山先輩h……」
「佐々さん!!」
どこにいるの、と聞こうとしたら、低く、すこしかすれた声がそれを遮る。
「私は佐々木ですよ、里山先輩」
「佐々さん、大丈夫!?」
「直す気無いんですね、その呼び方。大丈夫ですよ」
入部当時から里山巧先輩は私のことを佐々さん佐々さんって……
先輩は馬鹿なんじゃないかと思えてきたよ。
「里山先輩、部活……引退したんじゃ……」
今は9月。
里山先輩は7月にあった県中総体で部活を引退したはずだ。
「今日は暇だったから」
「あれ? でも先輩塾……!!」
里山先輩は陽の腹に一発蹴りを入れると、背負い投げをした。
「……久しぶりに柔道部らしいところ見ました」
「いやだなぁ、佐々さん。俺らはまじめに練習していたじゃないか」
「あれ? 可笑しいですねぇ」
私は首をかしげる。
「私は先輩が畳の上でお昼寝している姿とかボールにじゃれ付いている姿とか珍しく筋トレしていると思ったら腕立て伏せ1回するたびに人間とは思えない悲鳴を上げている先輩しか見たことが無いんですけど」
先輩は力尽きて畳に倒れる。
「毒舌は健在っすね」
雷ちゃんが大笑いするのに釣られて、私も笑っていた。