大人オリジナル小説

Re: 学級崩壊【オリキャラ募集中!&2000突破!!】 ( No.388 )
日時: 2013/10/04 10:32
名前: 藍里四季 ◆wcVYJeVNy.

19話 ルカ(剣視点)

「……告白?」
「ああ」
佐々木は頷く。
「谷山に?」
「ああ。今、中庭で」
「……そう、か」
「行かないの?」
「……あいつなら、断るだろ」
佐々木は俺を睨み、胸倉を掴む。
「さっさと行けよ馬鹿野郎!! 麻里乃ちゃん、お前に来てほしいんだよ!!」
「……ああ」
俺は佐々木に背を向けると、走り出した。

「好きだ。付き合ってくれ」
谷山は、同じクラスの男に言い寄られていた。
「……私、彼氏居るんで……」
「そんなのどうでもいい。俺と付き合え」
ああ、なんか腹たってきた。
「おい、お前」
「あ!? ……剣、さん……」
そいつは、谷山から離れる。
俺は谷山の肩を抱き、言った。

「麻里乃が俺の女だって知ってて言い寄ったんだよな? 今度、麻里乃に近寄ったら……殺すぞ」

そいつはおびえたような目で俺を見て、去っていった。
「大丈夫か!? 麻里乃!!」
「剣くっ……渡辺くん……」
麻里乃は、俺に抱きつき、静かに肩を揺らし、泣いていた。
俺は彼女を、しっかりと抱きしめた。
「……ごめんな、麻里乃。俺がもう少し早く来ていれば……」
俺がもう少し早く来ていれば、麻里乃をおびえさせないで済んだのに。
「……違うの……!! ただ、嬉しくて……」
「嬉しい?」
「……渡辺君……助けに来てくれたから……」
そんなことを言う麻里乃が可愛くて。
俺は麻里乃の頭をなでた。
「麻里乃。好きだ」
「私も」
えへへ、と麻里乃は笑う。
「さっさとリア充爆発しやがれ」
「綾乃に同意」
日暮と佐々木は俺と麻里乃を見つめていた。
「綾乃ちゃん!! 香奈ちゃん!!」
「麻里乃ちゃん、良かったーーあ、電話」
佐々木は、携帯をポケットから取り出す。
「もしもし? ルカ!?」
『綾乃……今、どこに居る?』
「学校だけど」
『今から行く』
「え!?」
『そこから動かずに、待ってろ!!』
「ちょっ……ルカ!?」
佐々木は携帯を耳から離す。
「……聞いてた?」
「ばっちりと」
俺は頷く。
「……ルカ、どうしたのかなー?」
ルカのことを考える佐々木は、女子の顔をしていた。