大人オリジナル小説
- Re: 学級崩壊【オリキャラ募集中!&2000突破!!】 ( No.397 )
- 日時: 2013/10/08 13:13
- 名前: 藍里 ◆dcuKuYSfmk
21話 新人戦 前編
「おはよー。寝坊したわ」
朝の6時。私は10分ほど遅れて学校へ到着した。
「たるみすぎ」
「うっさいなー。緊張して眠れなかったんだよ!!」
新部長の声に反論した。
「どうせ、彼氏と電話でもしてたんだろ!!」
「うちに泊まったし、ルカ」
「死ねリア充」
「残念。しばらく死ぬ予定無いから」
私は肩をすくめ、微笑んだ。
「そういえば……ルカさんは?」
「後から来るって。私が家出た時は寝てたよ」
「起こさなかったんですか?」
「あまりにも幸せそうな顔で寝てたから……つい」
カメラにも納めたし、と携帯を雷ちゃんにも見せる。
「幸せそうですね」
「うん、そうだね」
私は微笑んだ。
「あ、指輪つけてる」
「お守りお守り」
「じゃあ、俺は見なかったことにしますよ」
陽は笑った。
「ありがとう、陽」
私も笑った。
「うぇ……酔った……」
私は真っ青な顔で、試合開場に立っている。
「陽ー……へるぷみー……」
「バス酔いですか?」
「うん……」
「ほら、掴まってください」
陽は自分の肩に、私を掴まらせる。
「ありがと……」
私は陽に掴まりながら、ふらふらと歩いた。
「綾乃」
「ルカ……」
「大丈夫か!? 顔真っ青だぞ!?」
「……バス酔い。陽に支えてもらっていたの」
「ありがとう、陽」
「いえいえ」
陽が笑う。
やっぱり、どこか寂しそうだった。
「頑張ってね、陽、雷ちゃん、あとその他3人」
「その他3人はないだろ」
ルカからのツッコミが入る。
「……陽、雷ちゃん、龍、沢田くん、山田くん、頑張ってね」
「ありがとうございます、綾乃先輩」
「おう!! 団体も個人も頑張ってね、先鋒!!」
陽に向かって笑いかける。
「はい、絶対勝ってきます!!」
陽は私に手を振り、畳に立った。
陽の初試合。
1年生の初試合。
試合開始のブザーが鳴った瞬間、陽が笑ったような気がした。
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