大人オリジナル小説

Re: 学級崩壊【オリキャラ募集中!】 ( No.40 )
日時: 2013/04/29 13:17
名前: 哀歌 ◆dcuKuYSfmk

13話 喧嘩

「ん……」
「綾乃、起きたか」
「うわっ、ルカ!?」
この状況は、驚いて良いんだよね。
ルカの顔が目の前にある……なんて状況、驚いて良いんだよね。
それが普通なんだよね?
「……ルカ。今何時?」
「4時」
「よし、帰ろう」
私は立ち上がり、「荷物取ってくる」と言い、教室に向かって歩き出した。

「荷物荷物……あった!」
ルカと私のランドセルを手に持ち、再び歩き始めた時ーー誰かの足音が聞こえてきた。
「ルカ……?」
ルカかな。と思い、音へ向かって歩き出す。
「ルカーー宮本!?」
「綾乃か」
「気安く名前呼ぶな。クズが」
宮本が、私へ一歩近づく。
「近づくな!!」
私は、宮本から離れる。
「雪乃を殺したのは俺じゃない。あいつが勝手に死んだんだ。俺を拒絶するからいけないんだーー」
「普通は拒絶するだろ。雪乃は正しいことをしたまでだ。自分の顔を鏡で10秒間見られるか? 無理だろ? ほらな」
まぁ、私も見られないけど。
「綾乃!」
ルカの声だ。
「ルカ、来るな!」
なぜか、宮本には近づけたくなかった。
宮本が、ニヤリと気持ち悪い笑みを浮かべる。
何この人。物凄く気持ち悪いんだけど。
「……気持ち悪いのは外見だけにしろよ。性格までキモかったら……あ、もう手遅れか」
「調子に乗るな!!」
宮本が、拳を振り上げる。
この場合、避けた方が良いのかしら。それとも、ボコったほうが良いのかしら。
「調子に乗ってるのは手前だろうが!」
彼の腕を掴み、姉さん直伝の背負い投げをした。
武道の段は持ってないけど、私……まぁまぁ強いのよ?
2つ上の姉貴に、鍛えられたから。

「あーあ。のびちゃった」
「お前……何者だ?」
「ごく普通の小学生ですけど?」
「ごく普通の小学生が、大人の男を投げ飛ばすか?」
「さぁ、帰ろう。ルカ。泊めてあげる」
「ああ、サンキュ」
ルカを連れて、自分の家に向かった。
そういえば、熱下がったのかな?