大人オリジナル小説

Re: 学級崩壊【オリキャラ募集中!】 ( No.41 )
日時: 2013/04/29 15:11
名前: 哀歌 ◆dcuKuYSfmk

14話 会議

「上がって。今、誰も居ないの」
「お邪魔します」
「あ、綾乃、遅いですよ〜」
「お邪魔してまーす」
リビングに入ると、何故かほとんどのクラスメイトが居た。
勿論、昴お姉ちゃんも。
「……何故このようなことになったのか、400字以内で説明せよ」
「綾乃のお母様に、合い鍵を貰ったのです。なぜ2人で居るのか、200字以内で説明してください」
奏が、私に指を突きつける。
「ルカが熱を出して倒れた。保健室で看病した。熱下がったから連れてきた。以上」
「綾乃らしく無いですね。いつもなら家に送るのに」
「ルカの家、遠いんだ」
ルカの家は、学校から2〜3kmはある。
「病人を歩かせるわけにはいけないでしょう。ルカの家、両親不在らしいし」
「(どうやって調べたんだよお前……)」
ルカが小声で話しかけてくる。
「(私の情報網なめんじゃねぇ)」
「(サーセンした)」
「ねぇ、早く話し合い始めようよ!」
奈々ちゃんが、皆を急かす。
「話し合い?」
「うん。だから、綾乃のお母様に合い鍵を貰ったの」
「昴お姉ちゃん。だから何で私の家? ウチ、狭いんだけど」
「落ち着くの」
昴お姉ちゃんは、ゆっくりとソファーに身体を沈めた。
「……和室に移動。そっちのが広い。雪乃も居るし」
私は和室へと続くドアを開け、皆を通した。

「雪乃、ただいま。見て、昴お姉ちゃんと奏だよ。覚えてるよね? それから、クラスメイト。宮本への復讐を手伝ってくれてるんだ」
雪乃の仏壇に、手を合わせて話しかける。
「雪乃。今何考えてるのかなぁ……?」
写真の中の雪乃は、笑っている。
「…雪乃。宮本が憎いよね? 私達がしてることは、間違いじゃないよね?」
雪乃に問いかけても、返事は返ってこなかった。
「当たり前……か」
私は笑い、写真を膝において皆に向き直った。

「宮本を、死ぬまで追いつめよう」

それから、微笑んだ。
「嫌な人は、今すぐ出て行って。大丈夫、誰も責めないから。貴女の罪が軽くなるだけーー」
「じゃ、私抜ける」
立ち上がったのは、学級委員長の日暮香奈(ヒグラシカナ)だった。
「そ。じゃあね」
私は手を振り、「他には居ない?」と言った。
それ以上、立ち上がる人は居なかった。
「18人ね。全員で」
私達のクラスは、男子15人、女子15人。
男子は5人抜け、10人。女子は8人抜け、7人。
それに昴お姉ちゃんが加わり、合計18人。

「ルカ、大丈夫? 顔真っ赤だけど」
「大丈夫」
ルカは首を振った。
「そう?」
私は、首を傾げた。