大人オリジナル小説
- Re: 学級崩壊【オリキャラ募集中!&2000突破!!】 ( No.436 )
- 日時: 2013/11/09 20:40
- 名前: 藍里 ◆wcVYJeVNy.
3話 捻挫
翌日。上靴がトイレの中から見つかった。
その翌日。机と椅子、上靴がマジックで落書きされていた。
そのまた翌日。階段から突き落とされた。
全治10日の捻挫。
「本当に誰か分からないの!?」
「……うん」
保健室で麻里乃に手当をしてもらう。
麻里乃からは、イライラしているのが伝わってくる。
また渡辺のことを下の名前で呼んだ女が出たか。呪いの儀式が始まるぞ。
「犯人の目星は?」
「ナオって女かその友人」
私、その人にしか恨まれる覚えないし。
「……ルカには言わないで。これは自分でカタ付けるから」
「……うん、分かった。その代わり、なにかあったら一番に私に言って!!」
「……了解」
ーーごめん、麻里乃。
麻里乃は、巻き込みたくないんだ。
だから、なにも言わないよ。
「……転んじゃった」
私はルカと渡辺の前で、笑顔を作る。
「ちょっと足が滑って階段から落ちちゃってさー。ね、麻里乃!!」
言わないで、と言わんばかりに麻里乃を見る。
「うん……」
「……俺、ちょっと用事あるから。先に帰ってて」
「……分かった」
ルカは渡辺に目配せをすると、教室を出て行った。
なんだか、嫌な予感がする。
「……私も用事が出来た!! 渡辺、麻里乃よろしくー!!」
私は急いで教室を出た。
ああ、足がいたい。
「……お前だろ、綾乃を階段から突き落としたの」
「は? あたしじゃない!!」
ルカは、ナオーーさん? と喋っていた。
「お前しか居ないだろ。……綾乃を傷付けたりしたら、俺がお前を殺す。分かったか」
ルカはナオさんを睨みつけ、私が居る教室へと入ってきた。
「……綾乃……!!」
「……帰ろ、ルカ」
全部分かってるよ。と言うように微笑んだ。
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