大人オリジナル小説

Re: 少女よ、虐められている事に気づけ! ( No.14 )
日時: 2013/04/19 20:27
名前: ^p^ ◆vMGDUlK0sc

もうすぐ参照50ですね。
次の目標は参照100、コメント5人以上です。
まぁ俺は小説が書ければいいんですけどね(←
では、六話です。

六話『怪我。』
(陽菜視点)

走る、走る、走る。
私はとにかく走る。
相手の様子は全然気にしない。
ただ、前をむいてひたすら走る。
コーナーもしなやか(?)に走り抜けた。

「がんばれーっ、陽菜!」

美香が向こうの方から応援してくれる。
……でも何で私……勝とうとしてるんだろうなぁ。
美香が友達だから?
……まぁ……考えるのは、後にしよう。
今は走る。

「……っく、」

前に凛は見えない。
まず、私の前に人は走っていない。

「ゴール!陽菜一位、凛二位、加奈三位、桜四位!」

体育教師の先生が言う。
……やった。私、勝った、んだ…………

「ッチ。」

凛が私のそばで舌打ちをした。
こんなんどうでもいい。

『パーン!』

いきなりの音に私はビクッとした。
……美香が走っている。


(ここから美香視点)

『タタタタタタタタッ』

皆、あたしの前にいる。
あたしが一番遅い。
あたしの一番近くにいるのは、花ちゃん。

「……ハァッ、ハア……」

まだ半分も走っていないのに、息が切れてきた。
その時、あたしはつまづいて転んでしまった。

「痛っ……」

「美香!立って!がんばれ!」

陽菜の声がする。
膝が痛い。
他の人が走る音が聞こえる。


あたしは何とか立って、走り、ゴールした。

……そっと、膝を見てみた。
血が出ている。

「美香!大丈夫!?保健室行こう!」

「これくらい、大丈夫だよ。」

「大丈夫じゃないでしょう!?放っておくと痛いよっ!」

「……んじゃあ、いく。」


痛い。
刃物で刺されたように痛い。
もしかして、本物の刃物……?
そんな事を考えるのを後にし、あたしは陽菜におんぶしてもらい、保健室へ行った。