大人オリジナル小説
- 少女よ、虐められている事に気づけ! ( No.33 )
- 日時: 2013/04/26 20:19
- 名前: ^p^ ◆vMGDUlK0sc
十話『安藤 夏。』
(夏視点)
〜組立体操〜
……さあってと。
計画を実行しようか。
ちなみに、計画とは。
ピラミッドの一番上から美香を落とす事。
とても楽しみだ。
そしてこの計画は最近友達(仲間)になった
前田 美憐
が提案した。
計画を決めた日は、昨日にさかのぼる。
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「あーあ、そろそろネタ切れかなぁ?」
凛が言った。
「……凛様!私に提案がありますの。」
美憐、相変わらずお嬢様みたいな話し方だなぁ。
お父さんに教え込まれたらしい。
「ん?どんな計画?」
私と凛と花も耳を傾ける。
「明日、組立体操がありますわよね?技の中に「ピラミッド」というのがありますでしょ?美香は幸い一番上です。そこで……土台の凛様、花様、夏様が揺れるのです。」
「おぉおおおお!!いいんじゃない?」
「よっしゃー!!早速実行だぜっ!!」
「シッ……美香に聞こえる。んじゃあ、詳しく計画を立てようか。」
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こんな感じ。
『ピーーーッ!!』
さあて、もうすぐ実行だ。
私はドキドキが止まらない。
そして、ピラミッドの技になった。
『ピッ』
どんどん積み重なっていく。
そして私が乗った。
緊張の第一歩。
『ピッ』
美香が乗った。
さあ、計画実行だ。
『ピーーーーッ』
私は先生が見てない隙を狙って、揺れた。
美香がふらっとしている。
『ドサッ』
……落ちた。
やっと落ちてくれた。
「キャアアアアアアッ!?」
美憐が叫ぶ。
演技がうまいなぁ……
「鈴木さん!!」
凛も言う。
そしてピラミッドは崩れ、
皆して美香を囲んだ。
「鈴木さん、どうかしたんですか!?」
先生が来た。
「美香が……落ちてきたんです……」
陽菜が青冷めた顔をして言った。
……ああ、面白い。
「!!」
先生も顔が青ざめた。
「とりあえず……保健室に行きましょう。美香さん、立てる?」
立てる訳が無い。
結局、先生におぶられて保健室へ行った。
〜教室〜
「夏と花と美憐、作戦大成功だわ!」
「うふふ、作戦がお役に立てて良かったですわ。」
「次は牛乳を美香にかけるとかどう?」
「いいねぇ、それぇ!!!」
ふーん、牛乳か。
いいね、それ。
「んじゃあ担当は……美憐、いいかな?」
ふうーん……
多分凛は美憐を試しているんだろうなぁ。
「勿論いいですわよ。凛様の頼みならっ!」
……さて、
これから楽しくなりそうだ。