大人オリジナル小説

Re: 【オリキャラ急募】少女よ、虐められている事に気づけ! ( No.41 )
日時: 2013/04/28 00:42
名前: ^p^ ◆vMGDUlK0sc

十二話『スポーツドリンク。』
(美香視点)

あーあ、つまんない。
私は怪我したからほとんどの競技ができない。
できるとしたら……
歌を歌う事くらいだよ。

あっ。もうリレーの時間。
陽菜が……出る!
応援しないと。

「よーい……」

『パンッ!』

最初は一年生が走る。
……あっ。白組の子、一人こけた。
かわいそうに。

赤組の二年生がバトンを受け取る。
あ、あの女の子めちゃくちゃ早い。
赤組強いなぁ……

あ、三年のやつ見てなかった。
四年生、遅いなぁ……

「ほらっ、白組頑張れ!」

後ろの子がそう応援していた。
そして五年生。
よっし。白組逆転。

六年生の一番最初は、陽菜が走る。
すげえ早い!

「陽菜、頑張って!!」

……すごいなぁ。目の前もすぐに通り過ぎちゃった。
そして平岡さんがバトンを受け取り、走った。

「すごいね、陽菜ちゃん!」

松宮さんが私に話しかけてきた。

「うん。陽菜は超足速いよ!」

「ふーん……そうなんだ。いいな。」

この子、陽菜を……?
まさかれz……えふんえふん。

「ワァアアアアアアアア!」

赤組の方が盛り上がっている。
……あーあ。葵ちゃんが抜いちゃった。
陽菜よりも早い。あれは本気モードだなぁ。

「葵さん、すごい早いね!」

「うん。葵ちゃんはすごいよ。」

葵ちゃんは本当にすごいよ。
本当に……

「ゴーーール!!」

「ワアアアアアアアアアアア!!!」

『パチパチパチパチパチ……』

拍手と叫び声がすごい。
その時、松宮さんが何か言っていたような気がしたけど、
何も聞こえなかった。



「陽菜ちゃん、お疲れ様。」

「陽菜、お疲れ!はい、ポリカ。」

「ありがとー!晴ちゃんに美香!」

陽菜が戻ってきた。

「さあって、もうすぐお昼ご飯の時間だね。」

「あ、そうだったっけ?」

そっか、昼ご飯の時間かぁ。
よし、放送が終わったら早く食べに行こうっと。

〜お昼ご飯の時間〜

「あー、おにぎり美味しい。」

「……アンタ、何もやってないでしょ。」

私の姉、鈴木 美優。
母と父は仕事でこれないから、代わりに姉が来た。

「まぁ、いいの、いいの!」

私は円いおにぎりをぱくぱくむしゃむしゃ。

「何で運動会の前に怪我なんかするのかなぁー……」

「だから、ごめんって言ってるでしょ。っていうか……私もう足の痛みあんまし無いからやれますって言ってるのに先生が許可してくれないだけだよ。」

「ふぅーん。それならいいけど。」

相変わらず姉はスマホをいじっている。
そして何の節目も無く、

『パシャッ』

「冷たいっ!!」

何か冷たいものが降ってきた。

「あら、飲み物をこぼしてしまいましたわ!ごめんなさいね?美香さん。」

「…………いいですよ、美憐さん。」

いい訳が無い。
ちなみに、姉は見て見ぬふりをしている。

「本当にごめんなさいね!でも美香さんは足を壊してるから……出なくていいから……濡れてもいいんじゃないかしら?」

皮肉かよ、コイツ。

「では、このタオル。使ってください!また今度返して下されば結構ですから。ではまた、後でお会いしましょう。」

……このタオル、すごい濡れてる。

「姉さん。タオル貸して。」

「はいよ。」

姉さんが放ったタオルを私は使ったのだった。

それにしても。
さっきのは本当に偶然だった……んだよね。
……本当に偶然だったら、いいけど。

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はーい。
やっと松宮 晴ちゃん登場ナリ。
またどんどん出してガシガシ活動させるので
ガンバリマッスル。( `ー´)ノ