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久々の話です。

この小説ももう十六話か。
二十話になったら番外編追加しようかな。
ではいきます。

十六話『戦い。』
(晴視点)

「凛さん。」

私は昼休みに凛さんを呼び出し、今は体育館倉庫にいる。

「何ですか？晴さん。」

私は息を吸って、
吐いた。
そして言った。

「もう、美香をいじめるのはやめて。」





静かになった。






「………………」

凛は黙っていた。
真顔で。

「美香は何もしていない。だから＿＿＿＿＿」



「もう、いじめはやめてよ。」

私は目を瞑ったまま言った。

＿＿凛は鼻で笑って、次のように言った。

「やめれる訳無いじゃない。」

「何で？」

「楽しいからよ。」

こいつ、狂ってる。

「自分が楽しいからって、相手は楽しくないの！とても苦しいの。」

「私が楽しいからやるの。相手が苦しいとか、そういうのはどうでもいいわ。私が楽しければ、それでいいのよ。」

凛はニコッとした。
その笑顔は、とても無邪気なのに。
それなのに。

「……貴方……狂ってる…………」





「私が狂ってる？そんな訳無いじゃん。いじめは楽しいの。」

「……楽しくなんか、無い。」

楽しくない。
絶対楽しくなんか無い。

「い、いいかげんに、しないとっ……」

「教師に言ったところで、何もならないのよ？」

「う、」

「教師に怒られたって怯まないし、」

「う、」

「私はいじめを続ける。卒業するまで、ね？」

彼女がニコリと微笑んだ。
あの無邪気な笑顔。
私は、我慢できなくなった。

「うるさあいっ！！！」

なるべく、感情は出さないようにしてたのに。
言ってしまった。

私の顔は青ざめ、
私は走って逃げた。


その後、凛はニタリと笑って言った。
「……さよなら、晴さん。」