大人オリジナル小説

Re: 【オリキャラ急募】少女よ、虐められている事に気づけ! ( No.52 )
日時: 2013/05/17 17:28
名前: ^p^ ◆vMGDUlK0sc

お久しぶりです。
無事、中間テストも終わりました( `ー´)ノ
では、本編へ行きましょう。

十九話『自分で。』
(陽菜視点)

帰り道。
私は晴が凛と話した時の話を聞いていた。

「そうだったんだ……」

私は残念そうな顔をして、俯いた。

「私……悔しいんだよね。」

そりゃあ、悔しいよね。
感情的にさせてダメージを食らわせるだなんて。
許せない。
許せない。
許せない。

「アイツなんか、絶対許せない!」

私は叫んだ。晴は吃驚していた。
でもすぐに冷静な顔になった。

「……あ、ごめん。私、こっちの道だ。また明日ね。」

晴は逃げるように右へ曲がって、帰って行ってしまった。
私はとぼとぼ歩いていた。
その時、足音がした。

「……許さないって、口だけなんじゃない?」

私はピタ、と足を止めた。
どこからかの声。
後ろかもしれないし、
前かもしれない。
右か左かもしれない。
もしかして、下?上?
私はそのままの体制で言った。

「口だけじゃ、ない。絶対にアイツは、許せない。」

「でも、アンタは何もしてないよね?」

……本当だ。
私は、何もしていない。

「『許せない』ならもう何かしてると思うんだ。……しかも、晴に凛と話をつけさせて……アンタ、本当に最低なのね。」

私は最低だ。
晴を利用して凛と話させちゃって、
ダメージを食わらせちゃって……

「……アンタ、」

私は言った。

「誰!?」

バッ、と振り向いた。
右も左も見た。
上も下も見た。
………………

誰も、いない。




〜家〜

「……ただいま。」

多くの疑問を持ちながら、家に帰った。

「お帰り。学校はどうだった?」

兄が私を出迎えてくれる。
その笑顔に、少し安心した。

「……うん、楽しかったよ。」

私は営業スマイルをして言う。

「その笑顔、怪しいな。」

兄は少し困った感じの顔をして言う。
……兄弟だもんね。営業スマイルくらいは、分かるよね。

「とりあえず、早く宿題すまして、ご飯作ろ。」

兄はニコッとした。
……くそう、かっこいいな。


私は宿題をしながら、
さっきの謎の声を思い出すのだった。