大人オリジナル小説
- Re: 【オリキャラ急募】少女よ、虐められている事に気づけ! ( No.53 )
- 日時: 2013/05/17 18:28
- 名前: ^p^ ◆vMGDUlK0sc
祝 二十話
二十話『修学旅行 一日目。』
(美香視点)
あっという間に、修学旅行の日になった。
正直、私は仮病を使ってでも修学旅行に行きたくなかった。
とにかく、凛さんは強引すぎるのだ。
この前私が帰ろうとしたら呼び止められて、
一緒に帰ったら自慢話ばっかされたし。
……凛さんは、ウザい。
「美香さーん?早く来ないと遅れるわよ?」
「あ、はい。今行きます。」
そして、今はバスの近くにいる。
バスの下の方の扉みたいなやつに荷物を入れているのだ。
しかも、私の班の全員分。
……はぁ、やっと終わった。
私はバスの中へ入り、指定された席に座った。
隣は知らない人だ。
陽菜、晴ちゃんとは席がほど遠い。
……何か、眠くなってきちゃった……
「はっ!?」
気が付いたら私はバスの中で一人だった。
……窓の外は、全く知らない景色だ。
まさか……ここは目的地?
何で私はここに一人でいるの?
そう思っていると、先生が駆けこんで来た。
「美香さん!何やってるんです!心配したんですよ!」
「ご、ごめんなさい!場所についたって、知らなくて……」
「もう皆昼ご飯は食べ終わったんですよ!?どうするんですか!?」
……どうして、起こしてくれなかったのだろう。
それに、バスの外に出たらすぐに並んで、点呼があるはず。
なのに、何で……
「ごめんなさい……昼ご飯は無しでいいです。」
「一つだけ捨てろと言うんですか!?」
そこをつかれたら、どうしようも無いよ……
「……誰も、起こしてくれなかったんです……」
「他の人のせいにしないでください!言い訳は聞きませんよ!?」
先生もそろそろ叱るのが無駄だと気付いたようだ。
「……とにかく、昼ご飯の事はいいです。ここで反省しておきなさい!」
……ぅう、それは無いよ……
〜三十分後〜
皆が、バスに乗って来た。
次の目的地は……
ああ、自由時間が始まるのか。
「美香さん、ちょっといいですか?」
美憐さんが話しかけてきた。
「はい。何でしょう。」
私は少し怒り気味で言った。
それにイラついたのか、美憐は少し眉が動いた。
「この時計、持ってくださいません?」
時計を差し出してきたのだ。
……まあ、いいか。預かるくらい。
「はい。いいですよ。」
「ついでに、自由時間の時に時間を教えてくださいませんか?」
「しますよ。」
……はあ。
どんだけ人をこき使いたいんだか。
「もうすぐ、目的地ですよー。準備をしてくださいー。」
先生が言った。
私は急いで、リュックをしょった。
これから起こる事も知らずに。