大人オリジナル小説

Re: 少女よ、虐められている事に気づけ! ( No.61 )
日時: 2013/06/08 22:40
名前: ^p^ ◆vMGDUlK0sc

変態に目覚めた^p^であった。

二十三話『ホテルにて。』
(陽菜視点)

「でさぁー。胡桃がさ…………したんだよ!」

「ギャッハッハッハ!何それ!うけるんだけど!」

「アハハッハッハ!!縷々の話、面白い!」

私達は話していた。
談話室A。
ここで夜食を食べているのだ。

「そういえればさー。」

縷々が話題を変えた。

「美香ちゃん、いないよねー。」

「確かに、いないいない!」

「確かにね……どうしたんだろ。」

私はこの事をバスに乗った時から知っていた。
……でも、私達は結構後ろの方の席。
先生に話しかけようと大声を出すと「うるさい」と言われた。

もう先生は、美香がいない事を知っているだろう。
今頃、騒いでるだろう。

……今更すぎでしょ。

「ねえねえ、凛ちゃん!」

縷々は凛さんに声をかけた。
……凛さんは確か、美香と同じ班だったはず。
ちなみに、バスに遅れてタクシーに乗って来たらしい。
バスの時、いなかったから絶対タクシーで来たと思うけど。

「何?縷々さん。」

凛さんは振り向き言った。

「ねえ、美香さんはどうしたの?」

「……気が付いたら、いなかったのよ。」

「えー、何で何で!?いつからいなかったの?」

気が付いたらって言ってるのになぁ……
いつからって聞いても分からないのに。
……でも、美香って迷子になるような子だったっけ。

私は美香の親友。
これまで一度も知らない場所に来ても、迷子になった事は無いのに。

「多分……集合場所に行く時くらいからいなかったと思うわ。」

「へえー、そうなんだ。さんきゅう!」

縷々はそう言うと、私達の方を向いた。

「うーん。同じ班の子でも知らないんだねー。」

「残念だなあー。」

……不安だ。
もしかしたら……凛さん……

美香に間違った地図を渡したんじゃなかろうか?