大人オリジナル小説
- Re: 少女よ、虐められている事に気づけ! ( No.67 )
- 日時: 2013/06/26 22:19
- 名前: ^p^ ◆vMGDUlK0sc
二十四話『風呂。』
美香視点
(二十三話と同じ時間)
「美香さん!何でバスに乗り遅れたんですか!」
先生が言う。
「歩きで戻れたのは奇跡なんですよ!」
奇跡?……そうですね、奇跡ですね。
「凛さん達の話だと……美香さんが時計をずらしたと言ってましたよ?この話は本当なんですか?」
違う。
本当じゃない。
「美香さん、返事したらどうなんですか!!?」
先生が怒鳴る。
それでも私は全く動じない。
先生が溜息をついた。
「仕方無いですね……修学旅行が終わったら美香さんの親を連れてきてもらって詳しく話を聞かせてもらいます。……じゃあ、自分の部屋に戻りなさい。」
私はよろっ、と立ち上がり、
部屋を出た。
「……!!美香!」
廊下の奥に、陽菜がいた。
「は……陽菜!」
陽菜はすぐに私のいる所へ走って来た。
「良かった!……本当に心配したんだよ!?」
陽菜の顔を見ると安心する。
心が温かくなる。
「ねえ、私の班の部屋、来なよ!」
「いいの?迷惑にならない?」
「大丈夫!他の人は談話室Aで話してるし。」
「ありがとう!」
私はとびっきりの笑顔で答えた。
「……さてとー。美香、何があったの?」
机と座布団を用意され座った時、陽菜が言った。
……すごく、言いずらい。
「実は、時計をみれんさ「四班さーん!」あ……」
花さんが入って来た。
「もう風呂の入らないと駄目だよーっ!!……アレ?2人しかいなーい。あ、美香さん、早く部屋戻ってよっ!!じゃあ私、トイレ行ってるから!」
……えーっと……
「んじゃあとりあえず、お風呂入ってくるね。」
花さんはトイレに行き、陽菜はお風呂に行ってしまった。
この部屋で、私は一人。
「…………戻ろ、」
私は自分の部屋に戻った。
(花視点)
……さて、と。
敵は部屋に戻ったかな?
……うん、戻った。
私は四班の部屋に入った。
「陽菜、陽菜……」
あった!
私は陽菜のバックを漁った。
これこれ、手袋。
私は手袋を握ると、自分の部屋に戻った。
「皆ーっ!風呂入れーっ!!」
「うるさい、花。」
夏に冷静なつっこみをされる。
「んじゃあ……私、お先に。」
美香が部屋を出た。
さて、結果報告っと。
凛が私の所に来た。
「ブツは手に入ったの?」
「もっちろん!さ、美香のバックに入れよっ!!」
私は美香のバックの奥に陽菜の手袋を入れた。
「……フフ、楽しみ……」
凛がニヤッ、と笑った。