大人オリジナル小説

Re: 少女よ、虐められている事に気づけ! ( No.68 )
日時: 2013/06/27 20:02
名前: ^p^ ◆vMGDUlK0sc

早く修学旅行編終わらせたいなー。
小学校の主な行事は……
後は学校祭りとか……卒業式とか(いきなりぶっとばしたな)

二十五話『手袋。』
(美香視点)

修学旅行、二日目。

「皆さん、ここが金閣寺ですよ!金閣寺は……」

先生が金閣寺の説明を言っているが、私達はそれを無視し金閣寺の写真を撮っている。

「綺麗ねー。」

「少し持ち帰っていいかな!!?いいかなああーーー!?」

「……持ち帰ったらどうなると思ってるの?それと、少し黙りなさい。そこの外人さんが花の方じっと見てるよ。」

「目が痛くなりそうですわ……!!」

皆勝手に話しちゃってるなあ……

「あの、皆。あそこ行かない?」

私が言うと、四人が振り向いた。
あそことは金閣寺から少し離れていて、道の外側に池がある所。
……簡単に言うと。
陽菜達の班がいる所。

「いいわよ、行きましょう。」

凛さんが言った。
この時凛さんが、少し笑っていた気がした。




「あ、美香!」

「陽菜ー!ちーっす!」

陽菜は自分のカバンを探っていた。
少し焦っているようだ。

「どしたの?」

「手袋が無いの。」

「えっ……今日結構寒いよ!?手袋無い人が、誰か盗んだんじゃない?」

そういえれば私、手袋つけてない……
疑われてるかな?

「んじゃあ、手袋を付けてない人のバックを探せばいいのね。」

凛さんが口を挟んだ。

「とりあえず、美香さんバック見せてくれる?」

「あ……うん。」

私はオレンジ色のバックを見せた。
凛さんはしばらく、バックの中をゴソゴソしていた。

「……陽菜さん。これ、貴方の手袋?」

……え?

「わ……私の手袋!!」

陽菜は凛さんが持っている手袋を奪うように取った。

「まさか、美香さん……



            盗んだの?」


ち、違う……!

「私は盗んでない!」

「じゃあ何で美香さんのバックに手袋が入ってたのよ!?」

…………

「ほら、答えられないじゃない。」

私は俯いたままだった。

「美香……」

信じてたのに、と言いたそうな声だった。

「もう……大嫌い!」

陽菜はそう言い捨てると、向こうの方に走って行ってしまった。

「ま……待って!陽菜!」

「っちょ……美香さん!」

夏さんが私の腕を掴んだ。

「とりあえず……本当の事を言ってよ。盗んだんだよね?」

私は盗んでない……

盗んでない……


なのに……

何で……?