大人オリジナル小説
- Re: 【リレー小説】きっとそれは絶望論【募集ちゅっ!】 ( No.107 )
- 日時: 2013/05/26 18:16
- 名前: ○☆*_日暮_*☆○ ◆PGhgwuHsZ.
>>105の続きだじょ☆
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(颯視点)
咲様がタクシーにのって帰っていくのが見える。
あれは確か、専用のタクシーだったような。
あの事を思いだし、頭をブンブン振ると氷柱さんの声が聞こえた。
「起こせよっ……咲が来てたなんてしらなかった」
「嫌、知ってるでしょ。……久し振りですよね」
「うん…海外に行ってたから会えなかった。あんたが彼奴の執事だったときよね」
「はい。良く御二人とも金属音を響かせる問題児になって。大変だったんですよ?」
僕が笑うと、窓から風が吹いてきて、髪の後ろのリボンがほどけた。
茶色のロングストレートが綺麗で真っ赤な夕日に当たってオレンジ色になる。
「……女だったんだ。知らなかった」
棒読みで呟く氷柱さんを見てクスッと笑う。
一瞬赤面になった気がした。今までそっぽを向いていたのにリボンを拾った瞬間僕の方を見る。
「そっちの方が似合ってる」
その言葉に僕は驚いた。
(真理亜視点)
「やれるのかしら。貴方は馬鹿ですもの。出来るわけがありませんわ」
私は精鈴 真理亜(せいれい まりあ)。日本では54番目に金持ちですわ。
勿論雅の親友よ。…あら、勘違いしないで下さる?親友とかいてライバルと読みますのよ。
ツンデレでもありませんわ。貴方って勘違いしやすいのね。
足を組んで机に座る私に彼女は。
「出来るわ」
そう言って自分を刺したけど効果がない。
「それは玩具(オモチャ)ですの。頑張ったのに残念ね。雅さん」
奏様は初めて令嬢っぽい言葉を口に出した。
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