大人オリジナル小説

Re: 【リレー小説】きっとそれは絶望論【募集ちゅっ!】 ( No.119 )
日時: 2013/06/11 17:43
名前: ○☆*_日暮_*☆○ ◆PGhgwuHsZ.

>>118の続きですっ♪
――――――――――――――
(奏視点)

「今……何て……」
「あら、耳が悪いのね。『よく使える子』と言ったのよ」
使える。それは私が四葉の事が嫌いな理由の1つ。大切な人に対しても家族や仕える者にでも『よく使える』だけしか言わない。

私はそれが嫌いだ。まるで邪魔な荷物でも、そうではない必要なのかわからない荷物にでも優れものだといっているようなものだからだ。

私の手はいつのまにか四葉の頬を叩いていた。

(小鳩視点)

「小鳩様……」
「駄目だ。聞いちゃ駄目だ。御前まで可笑しくなる……―」
「離してくださいッ!!!」

『妹じゃない』
そんな言葉、信じたくない。四葉は昔いっていたのだ。

―――――「この子は優れものの妹よ」―――――

それを聞いたのは俺だけだ。
言わないと彼奴は苦しむだろう。
姉の期待に応えられないというだろう。
だから「四葉は御前を必要としてない。」なんて言えるわけないのだ。
次の双葉の言葉を聞くまでは。



「小鳩様――私、本当は御姉様の私に対する気持ち、知ってるんですよ。だけど、嬉しいんです。期待に応えられませんが」

それは、四葉にも奏にも聞こえていた。