大人オリジナル小説

Re: 【リレー小説】きっとそれは絶望論【募集ちゅっ!】 ( No.69 )
日時: 2013/05/05 15:20
名前: ♪アリア♪ ◆LKo1nGFka6

>>68の続きっす!
――――――――――――
(奈央視点)

「ごめんなさいっ……桃を自殺未遂まで追い込みますからっ!何でもしますから……」
その時、私を蹴ったり殴ったりする手足は止まった。
マズイ。これで私は完全に女王様の召使いだ。
思いきって言ったものの、親友にそんなこと……できない。
「じゃあ、今から桃を引っ張り出してこい」
――え。
「はっ、はい……」
私はカッターを渡されると、一生懸命『あの場所』に走った。


(奏視点)

「……弱虫。卑怯者。親友をおいて逃げるなんて最低です」
私は一人でペラペラ喋る。桃ちゃんの為。悪く思わないで……。
「奏様は――奏様は親友に捨てられた私をそういう風に見てるのですか?」
「ええ。勿論です」
「裏切ったのですね」
「違います」
冷たい声で言い放つ。桃の目は潤んでいて、泣き出しそうだった。
――本当に弱虫なんだから。
「捨てられても信じ続けて、前を向いて生きましょうよ」
「でも、私はそんなことできな―――「あら、そうですか。期待外れです」
「だって……こんなのってないですよ……」
「貴方はずっとその調子なんですか?わたしはそんな人、助けようと思いませんよ」
また、冷たい声で言い放つと、後ろからカサッと音がした。