大人オリジナル小説

Re: 【リレー小説】きっとそれは絶望論【募集ちゅっ!】 ( No.81 )
日時: 2013/05/05 22:48
名前: ♪アリア♪ ◆LKo1nGFka6

>>80の続きなりぃ

―――――――――――――
(氷柱視点)

――ガラガラ

いきなり扉が開き、ビックリするみんな。だが、傷だらけの私を見て明るく『お帰り』と言ってくれた。
アハハ。最悪な日はどこに行ったんだろうね。
まぁ、そんなこと気にしてちゃ敗けだ。
私は松葉杖で色々な場所へ行った。

(奈央視点)

「じゃあ、お母さん買い物に言ってくるから。留守番よろしくね。何処かに行くときは必ず置き手紙を置くように。戸締まりもしっかりね」
「うん。行ってらっしゃい」
そんな、よくある日常会話。でも、そんな日常は――

――プルルルル……ガチャ

「はい、焔陰ですけど……」
『奈央さんですか?』
「え、えぇ……」
『今すぐ病院に。桃さんが――――『イヤ!離してぇぇぇっ!!』
桃の声が響き、キーンと音が頭に煩く響いた。
私は受話器を落とすと、置き手紙も置かず、戸締まりもせず、病院へ向かった。
ガチャン、とドアが閉まる音と
『死にたくない!』
そんな桃の悲しさと苦しさに溢れた声が重なった。


(奏視点)

「離しなさいッッ!!」
今すぐ助けたいのに、助けられない。
入院なんて……たいした怪我もしてないのに。
今だけは、敬語になれない。敬語なんてそんなの知らない。
「颯、離してっ!!」
「言えば行くと言ってるでは無いですか!今は―――「私じゃなきゃダメなのっ」

何で?どうして?ただの軽いあの虐めがこんなことを呼ぶなんて――
きっと、暗い場所で待ってるのに……


誰か、時間を進めてよ……


――な〜んて、そんな気持ちが叶うわけもないのに。