大人オリジナル小説
- Re: 【リレー小説】きっとそれは絶望論【募集ちゅっ!】 ( No.86 )
- 日時: 2013/05/06 20:35
- 名前: ^p^ ◆vMGDUlK0sc
>>85の続きでふ
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(氷柱視点)
私は葵を「虐めろ」とは言っていないのだが。
とんだ勘違いだ。
……っていうか、私が聞いているの、誰も知らないのかな?
……帰る時にあいつらを懲らしめるか。
(葵視点)
「条件……?」
男子はニヤニヤしながら言う。
「俺達の言う事聞いてくれれば、虐めないぜ?」
虐められるのと全く同じである。
でも……虐められないのなら。
「はい、なります……」
どうせ氷柱は助けてくれないだろうし、
これが一番手っ取り早いのだ。
「じゃあ最初は……お前、バット持ってこい」
「え?」
「さっさと持ってこい!」
私は走って体育館からバットを持ってきた。
そして男子に渡した。
「これで……お前の根性を叩き直してやる!」
あーあ、やっぱりこのパターンか……
『ドガッ』
私は殴られた。
かなり痛い……
辛い。
「うっわ、コイツ震えてるし。」
「キモ!」
「いい様だわ。」
その時、氷柱が教室に入って来た。
『ガラッ』
……クラス中がシーンとなる。
「……あんたら、」
氷柱が言う。
……もしかして、私を虐めに来たのか?
だったら、堂々と虐めればいい。
バットで殴ればいい。
(再び氷柱視点)
コイツら、何なんだ。
私をまた狂わせるつもりなのか。
あの殴り音が、
また、
私を、
狂わせる。
私は男子の持っているバットを奪い、男子の『頭』を殴る。
勿論、頭からは血が出る。
「う、わああああああああ!」
「やめて、氷柱さん!」
「ごめんなさい!」
謝るなんて、今更だ。
「うるせぇっ!俺の勝手だ!」
不意に男言葉が現れる。
私は男子の頭をバットで殴り続ける。
やがて男子が気絶した後。
私は葵の机を見た。
『死.ね』『学校来るな』『利用とか最低』『消えろ』
そんな感じな言葉が彫られていて、
机付近の床には文房具が踏み潰されていた。
その中に、ハサミでビリビリになっている筆箱があった。
「……この、筆箱……」
この筆箱は葵が誕生日の時に私があげた物だった。
悩んで悩みつくして、やっと買ってプレゼントした物だったのに。
「お前等……」
私の目は今、涙で滲んでいるだろうに。
私は女子に襲い掛かった。