大人オリジナル小説

Re: 【リレー小説】きっとそれは絶望論【募集ちゅっ!】 ( No.96 )
日時: 2013/05/24 23:23
名前: ○☆*_日暮_*☆○ ◆PGhgwuHsZ.

>>95の続きなのだよアッハハハハ((ry

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(颯視点)

「成る程……ですが登校はしないと成績も下がるし。御嬢様と離れたいなら話し合いますし。何でも相談してください」
僕が微笑むと一瞬葵さんの頬は真っ赤になった。
――こんな表情もできるのか。
意外と言ったら失礼だが、珍しい。普段はムスッとしていて可愛い顔が台無しなのに。
って、何を考えてるんだろう。話し合いだよ、相談だよ。しっかりしろ
「あのっ……」
「はい、どうしました?」
「桃と……氷柱と……とにかく狂ってる人を止めてあげて。止めてあげないと後戻りできないの……」
「……任せてください」

(奏視点)

目の前に広がる海。それは幼い頃に見た綺麗で真っ青な色じゃない。
綺麗かどうかも解らず、ただ広がるだけの真っ赤な海だ。
桃さんの手にあった包丁から垂れ続ける血は、一瞬私達に何が起こったのかを忘れさせた。
私は両手を口に当て、崩れ落ちる。視界が眩み始め、全てが白と黒に別けられて映ろうとするとき
脳内に高笑いと人が倒れる音がした。
「颯……」
私の視界が真っ暗に映り、脳内が白くなって行った頃、誰かの声が私の名前を何度も何度も繰り返し呼び続けた。
「奏……奏……」

嗚呼、この声は―――