大人オリジナル小説
- Re: 死or生 ( No.43 )
- 日時: 2013/07/23 17:50
- 名前: 恵美
#昔の私 ミユサイド
今日は学校に行こう
学校に行けないメイの分も……
ナノにも話がある
「いやあああああ!!!」
!?
この声って…
確か佐野さん…!
この叫び声を聞くと…
また、思い出してしまう
思い出したくないのに…
あの日なんて……
私が教室へ急いで入ると
佐野さんを殴っているナノとウチのクラスの女子(ナノの家来)がいた
あれは……何?
あれは…昔の私?
私だって……
ナノと同じことをした
教室に入った私に気づいたのか家来達はざわついた
「ミユ様…?」
「どうして…?」
ナノは言った
いつもの冷たい声で
あの声…聞きたくない…
「殺す?私達のこと」
殺…す?
そっか。昔の私はそうしてたよね
殺すって…どうやるんだっけ?
私はナノに向かって言った
「殺さない」
っていうより殺せない
やり方を忘れたから……
「ふぅーん。じゃあ、殴る?」
殴るのも無理に決まっている…
メイのこともあったのに…
からかっているの?
私は聞いた
「誰を?」
殴るつもりはないけどね
「私…と言いたいところだけど」
「…」
ナノ…ではないのなら誰?
「佐野さんを殴ってもらおうかしら」
「無理よ」
あたりまえの答え
家来からはなぜか盛り上がっている
「ウソ〜あの人殺しが殺しも殴りもしないのぉ〜♪♪」
「ウソぉ♪♪」
「きゃは!!楽し!」
「ウケル〜♪♪」
ナノも…
「本当ね♪」
この女…メイをあんな目にあわせたのに…最低
「ねぇ、佐野さん」
今まで黙っていた佐野はいきなり振られたのでビクッとした
「は、はい!何ですか?」
ナノは佐野さんをにらみ、言った
「ミユを殴って。そしたらあなたをいけにえから解放するわ」
佐野さんは凍り付いた
佐野さんだけではない
私だって……
「え…?」
家来は言った
「ナノ様、どうせなら殴るより殺したら?」
もう…家来は黙って!!
「良いの。コイツを殺すのは私の役目だから」
え…?ナノが私を殺す…??
「ーで、どうするの?佐野さん♪」
佐野さんはうつむいて小さい声で言った
「や…りま…す…」
「聞こえないんだけど」
ドカッ ナノは佐野さんを蹴った
「痛っ!!」
いつも…いつもこんなことをしているの?
「何?聞こえない」
「や…やりたいです!」
いやぁ…やめ…て!!
「じゃあ、早くやって」
「はい!ナノ様!」