大人オリジナル小説

Re: It kills Game ( No.3 )
日時: 2013/07/29 16:24
名前: りらてんて

ー内村 春輝sideー

『IT KILLS GAME START』
校内放送が終わると一瞬の間はあったが周りは暴れだした

まだ5分もたっていないのにすでに俺のクラスはクラスメート一人を集団で殴っていた
殴られている相手は見なくてもわかる
この学年でイジメを受けている宮本 加奈だ。

彼女は成績優秀だが性格は暗いというか誰とも話そうとはしない。
学年の間では俺たち人間を馬鹿のようにみている。なんて誰が作ったか知らない作り話を皆は馬鹿のように本気にしている
そのせいで始まったイジメ

俺、内村 春輝は生まれてきて"イジメ"というものをされたこともしたこともない。
関わりたく無いからだ

それとは別に友人の海斗はイジメ好きで小学校の頃からクラスの弱そうな奴を見れば暴力だの悪口だの言っていた。要するに問題児
小学校のころはよく職員室に呼ばれ叱られていた
中学からは見えないところでやっていた。
それでも俺は友達をやめなかった。やめるのさえめんどくさかった
正直関わりたくないので適当な相づちをうつだけだ

もちろん宮本のときも海斗から始まったのだと思う
『宮本をイジメよーぜw』なんてメールは頻繁にきた
そのたびに『関わるのがめんどくさい。』とだけ送っていた

正直本当の事だ。なぜ気にくわない奴を皆してイジメんだ
イジメんなら独りでやれ
集団に群がる奴等が本当の弱虫だ
まぁこうして見てみぬふりする俺が一番"イジメ"てるんだろうけど

「死ねぇ」「あはは」「もっとやれー」
後ろでは高校2年生なのかと疑うくらい馬鹿げたことを尚もつづけている
「なー、それだけじゃつまんねーよ」
殴り蹴りに飽きたのか腕を組んで見ているだけの海斗がくすりと笑って筆記用具をあさった

「殺るならさ、これで痛め付けねーと」
殴っていた一人の男子にぽいと投げて渡した
それはまだ新品のカッターナイフだった