大人オリジナル小説

Re: 思い出せば。 ( No.6 )
日時: 2013/09/16 19:16
名前: 翅

第二章 「有川 美優」

『拝啓、お母さんは元気にしていますか。
私はいつでも元気です。

クラス替えをしました。
とても楽しいクラスです。

チームワークもばっちりです。今年の体育祭は優勝しそうです。
一人、リーダーシップをとれる子がいます。

私の親友、優実です。ですが今年は優実は活躍しそうにもなさそうですよ。

もう一人、リーダーシップをとりすぎる子がいるのです。

私たちは毎日、これからもその子に怯えながら学校生活をおくっていく予定です。

精一杯がんばります。  有川 美優』

…これでいいのだろうか。

私のお母さんは入院中。
一ヶ月に一回、はがきをかいて贈っている。

今、内容を考え中…。

「おねえちゃぁん!遊んでよぉ…!」

「まって、美代。今、お母さんにはがき書いてるから。」

「ホント!?美代もかくぅ!」

私には、4歳の妹がいる。
私は、中二だから、9歳差ぐらいかな。

「んじゃあ、こっちに書いてね。」

「ありがとーお姉ちゃん!」

由梨…のこと…お母さんにどういえばいいんだろ…。

私は自分の左腕をみる。
そこには青いあざがあって。

「このあざ…どうすればいいんだろう…。」

悩んでも答えはでなかった。