#プロローグ……。嗚呼、神様。私はどこで道を誤ってしまったのですか?そう問うても誰かが答えてくれるはずもなく、私の前では冬の風が細く高く音を立てて過ぎ去って行くだけだった。___死ぬ時も一人か。そんなことを考えながら、手すりに腰掛ける。輪廻転生とかよく聞くけど、本当にあるんだろうか。あるのだったら、もう二度と人間にはなりたくない。あんな生き物になるくらいなら、転生なんてしない方がましだ。全ては神の仰せのままに。私は手すりから身体を離した。