大人オリジナル小説
- Re: 裏切られるのに、慣れただけ。【オリキャラ募集中!】 ( No.22 )
- 日時: 2013/12/02 19:36
- 名前: くう ◆RbIa02uyMM
>>11の続き
お母さんとお父さんは卒業式の後すぐに離婚した。
今考えると、あの深夜の話し合いも離婚の相談だったのかなーって思えてくる。
私には離婚の正式な理由は教えられていないけれど、親戚間でよく見られるヒソヒソ話に耳を傾けてみたところ、お父さんには愛人と隠し子がいたらしい。
その話を聞いた時、私はそこまでショックに感じなかった。あんまり実感がわかなかったのかも。
でも、その話を聞いた日からから今日の間まで、なんだか時間が止まってしまったように思える。
いや、そう思っていても確実に時間は過ぎて行っているわけで。
『何か』は目に見えないぐらい少しずつ変わっていって。
その『何か』は、たとえばお母さん。
前は私が出かける時は玄関まで来て「行ってらっしゃーい!」と笑顔で言ってくれたのに、最近は自室にこもってそっけなく挨拶に来てくれるだけになった。
でも、これはごく自然なことなんだ。離婚して少し今の生活に疲れているだけなんだ。そう思うようにした。
……。
ん?見間違いか?いつも家を出るのは7:05。
今は、、、
7時半を指していた。
「やばっ!入学式から遅れるのだけは勘弁だわ!」
一昔前の漫画の主人公のように、食パンをくわえて走り出す。
お母さん。
すぐに前のお母さんに戻るよね?
戻ってよ。
戻ってよ……。
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