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＃4　メール(香織視点に戻りまーす＾＾)


「ゆーうか！私たち一緒のクラスだよ！」


　各クラスの前に貼ってある氏名表を見るなり、私は優香の背中に飛びついた。


　この学校に入った同中の子は私と優香だけだから、同じクラスになれなかったら知らない顔だらけのクラスでスタートすることになってしまう。それだけは絶対に避けたかったんだ。

　私たちのクラスは…2組か。どんな学校生活が待っているんだろう。あんまり気の強い子がいないクラスだといいな……。


　ぼんやり考えながら歩いていると、ケータイの着信音が鳴った。


　メールの件数は……ん？なんかあり得ない数のメールが来ていた気がする。目をこすってもう一回見てみる。

うん。ちゃんと書いてある。



186件と。

　私、こんなに友達いたんだ…。メールの内容は、2件のメールを除いたほとんどが応援と遊びの誘いだった。そしてその2件は、私の彼氏の豊と幼馴染の帝人だった。

「2人とも、変わってないなぁー……」

　私を誰よりも大事にしてくれる豊と、心配性の帝人。2人のメールの文面は、どちらも性格がよくあらわれているものだった。


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送信者：豊
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題名：
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―本文：
久しぶり＾＾元気だったか？

何かあったらいつでも飛んで行くからな！

また5人であそぼーなー＾＾




　　　　　-END-
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送信者：帝人
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題名：大丈夫？
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本文：
高校に入ってから何か変わったことあった？

中学校では、絡まれてる僕を見つけていつも
助けてくれたよね。

前みたいに香織と優香がいなくて少し不安だ
けど、今度は僕が助ける番だからね。

文化祭の時は呼んでね＾＾また5人そろったら
遊ぼうね。


　　　　　-END-
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　そう。5人だ。私と、優香と、豊と、帝人と、幼馴染で、昔から私のお姉さんみたいな存在だった鳴流の5人。鳴流は今は遠くにいるけど、いつか必ず会えるって信じてる。

　んで……豊はいいとして、相変わらず帝人は女々しいなー……。まあいきなりゴリゴリマッチョメンになってたらそれはそれで嫌だけどね。


　よし！皆からの応援の言葉ももらったし、優香とも同じクラスだし、みんなと仲良く頑張っていこう！




　新しい生活に胸を躍らせながら私は教室のドアを開いた。