大人オリジナル小説

Re: 心霊研究部の実験台は……。 ( No.8 )
日時: 2013/10/12 08:14
名前: 雪華 ◆y/0mih5ccU

【第2話@舞】
かたん。
教室に戻り、席に着く。
私のクラスは1年B組。
「朝霧…さんだよね?」
といって、話しかけてきたのは
どこかふんわりとした雰囲気を持つ、成田 恋歌(なりた れんか)。
「私、成田恋歌よ…!よろしくね。朝霧さん。」
「……………………」
私は誰とも関わるつもりはない。
成田さんには申し訳ないけれど…………
私は人が信じられない。というか、信じたくない。
中学のときの事件から、ずっと………
ガラガラ…
「みなさんっ!おはようございますっ!
1年B組の担任のっ!垣原といいますっ!!」
なんだこの人。イタいな…
「ねぇ!朝霧さんはどの部活に入るの?」
また、成田さんが聞いてきた。
無視はあまりにひどすぎる気がしたので
小さな声で「心霊研究部」と呟いた。
「しっ、心霊研究部…?」
成田さんが血相を変えて言った。
「心霊研究部って、あのう、裏で、
ちょっとヤバメのことしているらしいの……
顧問もいないしね?」
「ヤバメ?」
「うん…なんか噂によると【教師いじめ】をしているらしいの…
ここ最近辞める教師が多いのもそのせいらしいの。」
ふぅーん……これはさらに好都合。
それほど入る人も少ないってことだよな。
よし。心霊研究部に決定。
「…………ではっ!1時限目は数学ですっ!」
数学…いきなり?だる…
「初めましてー。数学担当の田代だ。
よし、じゃあ出席とるぞ〜。朝霧舞。ん?朝霧?」
「………………………」
やだ、思い出したくない…!