大人オリジナル小説
- Re: 中学一年生の私 ( No.1 )
- 日時: 2013/10/30 16:34
- 名前: アズリ ◆xq/C1v8U32
プロローグ
少女の時計は中学一年生の秋から止まっている。懐かしい昔に戻る事も出来なければ、明日を信じて進む事も出来ない。
時計が止まってしまった理由は単純で、暗い闇の底に落ちた時に“何か”が欠けてしまったのだ。その“何か”はきっととても大切な物で、時計を動かすには必要不可欠な歯車のような存在だったのだ。歯車が一つでも無くなってしまうと、時計は以前のように正常に時を刻む事が出来ない。そして、歯車が無くなった事により少しずつ時計のからくりは狂っていき、最終的に時計は壊れてしまう。
――――少女の時計もきっと。
PR