大人オリジナル小説

Re: 薄汚れた友情、そして家族への愛 ( No.2 )
日時: 2013/11/27 22:59
名前: 遊乃@ねこ ◆GG34uzHtxM

僕はもう長いこと引き篭もっている。
引き篭りが悪いと考えることも昔はあったが今は
酷く身や心に傷を負い、そのせいで引き篭ってる人の
気持ちが痛いほどわかる。

そんなの、僕だって同じだ。
罵られ、煽られ、虐められ、
分かるだろう?
そう。


「いじめ」

いじめなんて一生経験しないと思っていたし、
遭遇せずに、無難な人生を送るものだとばかり思っていた。
だが、いざとなり経験するとその考えは大きくかわった。
自分が見窄らしく、気持ち悪く、ださく思えてきた。


僕はこんなにも必要のない存在だったのか…
そう考えた。
でも僕には友達も居る。
助けがいるんだ。





そう考えて"いた。"

僕を虐めていた奴等を止めようとしてくれた友人もいた。
やり返してしまおうと言ってくれた友人もいた。

だが、相手はクラスほとんどを手に取るように操り
僕を徹底的に潰しに掛かってきた。
無視、落書き、嘘を広める、画鋲を上履きに入れる…
こんなよく使われるいじめの方法や
筆箱をズタズタに切り裂く、罪を被せる、態と綴じ込める。

そんなマイナーなものまで。
僕はやられていくうちに感情を殺した。
そう、殺してしまった。
それからというもの人格が変わったように物事を進めるようになった。

多重人格のように。
まあ、簡単に言えばそうかも知れない。
自分の感情を殺し、奥深くに閉じ込める。
新しい感情を生み出し、要らなくなるとまた殺す。


こうして僕は何十個もの感情を生み出しては殺した。