大人オリジナル小説

Re: 疲れた。いじめ。虐待。 ( No.11 )
日時: 2014/01/18 11:07
名前: ショコラ

第4話  [これがよく見るイジメです。]




翌日。学校では、ドラマやアニメ、マンガなどでよく見る典型的な「イジメ」が発生した。



手始めに、上履きが泥に塗れていた。ドロドロを水で洗い流す。





慣れていない、私にはとても屈辱的な光景だった。




「ねぇ?!」肩を何者かにポンッと叩かれた。「え?」私がグイと振り返ってみた。


「あっ・・・。えっ?おお!」私はパッと明るい気持ちになった。
拓也だ。


私のカレシ。カッコよくてモテて、優しくて。
自慢だ。そうだ・・・。






それって。






優南達より、私の方が上回ってた。拓也みたないいヒトをカレシにできるなんて、私は・・・。











優南達より。













優南達より、ずっと、良かった。






「なに・・・やってるんだよ?なんで・・・。う、上履きを?」拓也が心配そうに私に問いかけた。














「い、イジメ・・・・かな。」私は拓也に笑いかけて見せた。



「笑いたくないのに、笑うなよ。オレには正直なことを言って欲しい。オレはお前の言うことを信じる!」





私は嬉しくなって、心が踊った。確かに、言うなと言われたのは警察と親だ。


カレシに言うなとは言われていない。私は、拓也に正直に話した。

「ふーん?で、犯人は?知ってるって、言ったろ?ソイツ、締めてやる!オレの大切な花蓮に手は出して欲しくない!」

私はニコニコニコニコニコニコと、顔がしているのに気づき、急いで直した。



「絶対、信じてもらえないよ。」










私は苦笑いスル。ゼッタイシンジテモラエナイ。


自分で言っていて、悲しくなった。












「オレは信じる!内密にして欲しいなら、オレは誰にもい・わ・な・い・!」
拓也は叫ぶ。嬉しくてならなかった。






「絶対、信じてよう?」「おう!」拓也は元気よく答えた。




「優南・・・なの。心友だった、優南。」私は言った。うん。信じてもらえるハズないか。





「オレ、和来  風夢かと思ったぜ」
「アイツ、花蓮の悪口言ってた。で、聞くんだよ。オレに。ホントは花蓮嫌いなんでしょ、って。」拓也は怪訝な顔をした。








和来  風夢(ワライ  フウム)とは。女性で私のカレシ、拓也に恋をしている。
ぜえったい、渡さない。
学校では嫌われている、から。


「でも、うん。優南なんだよ。アノコ、私が嫌いだった、演技派だったんだもんね。」私はまた悲しくなった。



「オレ。優南がなんて言おうと、花蓮がスゲーいいやつだって知ってるから。」




うん。嬉しい・・・。とっても、嬉しい!





「きっと、美人の花蓮に嫉妬したんだよ。」
拓也が笑った。






「ううん。違うの








    拓也の彼女だからだと思う。私が拓也を



   愛しすぎているからだとオモう。」





拓也は顔を赤らめた。幸せな時間は一瞬で終わった。



登校時は、私服で、学校についてから、制服に着替えるシステムだ。




これが間違っている。間違っていたんだ。






制服はボロボロに引き裂かれていた。






スカートはギタギタにされ、リボンは引き裂かれた。






ブレザーはドロドロにされている。



ブラウスは、ベタベタになっていた。
















着れない。