大人オリジナル小説
- Re: 疲れた。いじめ。虐待。 ( No.14 )
- 日時: 2014/01/18 13:59
- 名前: ショコラ
第6話 [嫉妬・・・だったんです。]
スグわかる。
この高校に居たんだ―。優南の姉。嗚呼、大学生の殺人犯。
この頃から・・・。優南の姉は、殺された大学生にイジメを仕掛けていたんだ。
やりすぎて・・・血生臭い匂いが消えなかったんだ―。
実際に試着しないとわからないこの「恐怖感」。
この目で見たことと、引き合う程の恐怖。怖い。
「私・・・ジャージに着替えるッ・・・!その・・・。もしも、亡くなった妹の形見なら、部外者が、着ていいものじゃないし。」
優南はそっと近寄った。そして私にしか聞こえないように囁いた。
「妹いねーことぐらい知ってんだろ?おとなしく着ろよ。臭いって言われたらこういう趣味だって答えろ。なにが目的でボロにしたと思ってンだよ?」
「まって、ちょっと来て?」優南は次に、ちゃんとした声で言った。笑顔で手招きした。
私は袖をグイと引っ張られ、抵抗もできず、ノソノソのついて行った。
だんッ!!!
私は頭を掴まれ、壁に頭を強打した。
「った・・・・」私は目に涙を溜めて言った。
痛かったからじゃない。
怖かったからだ。優南は狂ってる。おかしい。本当に、殺されちゃう。
「アンタはさぁ!」優南が叫んだ。
「いっつも。いっつも。チヤホヤされて、美人って曰われて(のたまわれて)。それで嬉しそうな顔して。それもまたカワイイとか言われて!」
「でも、私といるときはただの女で。特別正義感が強いってワケでもなくて。うじうじしてて。私は段々アンタのこと、ブリッ子って思い始めて。」
「私がアンタの評判落とそうという計画ねってたら?拓也まで味方に付けて。拓也はアンタにゾッコンで。」
「いつの間にか付き合い始めて。アンタは嬉しそうに私に報告して。私は嬉しい演技をしなくちゃいけなくて。」
「私の方が心から拓也が好きだった!アンタはお遊びで付き合ってるだけ!私の方が拓也を幸せにできたって。そう思ったら、悲しくなって。拓也を哀れに思って。」
優南はボロボロと大粒の涙を流した。地面に落、シミとなって消えた。
「で、私はある案を思いついて。そうだ。拓也の幸せを奪ってる、花蓮を・・・アンタを殺せばいいと思って。」
「でもそれだけじゃ、私の気持ちも・・・拓也から奪った時間も取り戻せなくて。恐怖も知らなくて。私は、いっつもアンタのそばにいるせいで比べられてた。毎日、毎日、アンタに会うのが怖くてさぁ。私も拓也もアンタのせいで不幸になってる。」
優南は私の髪の毛を鷲掴みにしている。優南は自分で自分に話すようにいった。
「アンタは、不幸の元だった。私も拓也と結ばれなくて不幸になった。きっと拓也も私に気づかなくて不幸のハズ。」
「でも、拓也は気づかなくて。だから、アンタを殺して、可愛らしく泣く私をみて恋落ちて。私の存在に気づいて!!!」
「でも・・・今殺すのはね?良くない。連続殺人で、お姉ちゃんがまた・・・。」
「だから、ゆっくりいたぶる事にした。」
「アンタは思いの他抵抗しないし。好都合で」
嗚呼なんて皮肉な世界だ。
この言葉が私を、抵抗するきにさせてしまうなんて。