大人オリジナル小説

Re: 疲れた。いじめ。虐待。{参照50!感謝です} ( No.18 )
日時: 2014/01/18 17:48
名前: ショコラ

第7話    [抵抗、始めました。]





あんなことがあってから、かれこれ2、3日たった。



古典的、典型的なイジメも発達し、体に害の出る物になっていた。





今日も、憂鬱だ。今は全ての授業が終わった頃。放課後に必ず、ひどいイジメが起きる。








今日は・・・。

「ねぇっ?今日、掃除当番・・・だよね?一緒に掃除用具室に行こうよ」優南に誘われた。



あの、何故かただっ広い掃除用具室で・・・イジメが起こるのだ。





殺されたくないから、抵抗できない。そんなことはやめた。優南の思い通りになりたくない。






「イヤだ」私はきっぱり答えた。












「はぁ?あ・・・え?何言ってるの?一緒に行こっね♪」優南は私を睨みつけた。怯んだら、優南の思惑通り。怯んでなるものか。











「イヤなの。行きたくないの。私、優南と一緒に掃除用具室に行かない。モップや箒を私と取りに行きたいの?本当?一人で行って来て。私待ってるよ。」

私は逆に睨みつけた。ギロッという目をして。


「ひぁっ?!なんで。私達心友じゃん?」優南は一瞬怯んだが、怖がってなどいないと見せつけるために、ちょっと怒鳴った。




ニコッと笑い、不自然に見えないように。






しかし、不自然な雰囲気に気付いた人物が。風夢・・・。






「ねぇ?優南、花蓮さん。大切な話があるわ。来て。ねぇ、お願い!優南、アナタにはわかってもらえると思うわ。そう、花蓮さんも。」

私の「は?」という言葉に苛立ちながらも、風夢は付け加えた。



優南はニヤッとして、私のジャージの袖をひっつかみ(結局私は、あれからジャージ姿だ)風夢のあとに続いた。




「ええ、ええ。わかってるわ。アタシは優南。アナタの

      一番の   理解者
 なの!」


私には意味がわからない。なぜ私まで道連れだ?優南は意味を理解し、ニヤニヤと笑った。









「ええ、わかっているわ・・・。」風夢か繰り返す。

「優南、アナタは、花蓮さんを嫌っているわね。」ズバリだった。そのとおり。優南は慌てて否定すると思ったが、予想を外れ、ヤレヤレと首を振った。




「なんで・・・わかったの?先生にチクるの?イジメているわ、ってね。」
優南はいかにも恐ろしい声を出した。
脅しているのだろうか。


「質問で、一コめの方よ。アナタの言動の不自然さと花蓮さんの、妙な嫌がり方よ、優南?」
風夢は口角を引きつらせた。



「ふーん?観察力に長けてるって事?ああ、怖い。ね。だから、先生にチクるの?「質問で、ニコめの方」の答えを聞きたいんだけど?」優南はズンと近寄った。


「はぁ?チクるわけないでしょ。アタシも花蓮さん嫌いなんだから。」風夢は私の前で堂々と言った。なかなかの勇者だと私は思った。



「是非、参加したいものだわ。このコをイジメる会にね?アナタだけじゃないはずよ。美人で、あの拓也とカップル状態っていうのだもの、嫉妬してる人は、アタシだけじゃない」風夢は自分で嫉妬だと認めた。



優南とは違っているのか。


でも、私はハッと思い出した。「抵抗スル。」



「へぇー?私をイジメる会って何?!私はそんな会に許可を下ろした覚えはない!参加申請も、参加メンバーも何もいない!」



「狂って、私に復讐しようなんて考えてんのはね、アンタ達だけだから!」

私はハーハー言っていた。疲れている。エネルギーを使い果たしたように気力を失った。



「あのね。いいじゃん、上等だって!私が掃除用具室に付いて行ってあげるよぅ!そこに行ったらモップだって箒だって・・・。
雑巾も息を止める凶器になる!

      そこに行ったら、アンタ達を――――  

             殺してやる」




プツン。何かがキレた音がした。でも、体の外側がキレたのではない。目から見えるのは恐怖におののいたような風夢と優南の顔だけだ。

ああ、そうだ。

私の堪忍袋の緒が切れたんだ。


プツン・・・と。