大人オリジナル小説

Re: 疲れた。いじめ。虐待。 ( No.9 )
日時: 2014/01/17 16:37
名前: ショコラ

第3話  [心友が心友じゃないです。]






「や、や、や、ヤメテ・・・。心友・・・しっしっ・・・。」私は・・・当たり前だろうか?声が出ない。






「心友だって、言いたいの?声でてないよねぇ、可哀想?私らが怖いの?」優南はせせら笑う。




「私たち、アンタは一方的に心友だって・・・。思ってるだけ。私にそんな気はないの。前は・・・。うん。心友だった。でもね?だんだんアンタが憎たらしくなってきた。男子からも、女子からも人気で。時には、「「心友の優南と花蓮じゃ、大きな違い」」とか、言われて。本っ当に、うざい。」




優南は、口を歪めた。顔が暗くなる。




「だから、同じ思い、してもらいたいんだ?でも、アンタは人気だから。できなくて。せめて、苦しくて辛い思いをして欲しい。」




「おねえちゃんに言ったらね。イジめる方が、悪いわけじゃない・・・。って。殺人にはいたらないように、って、笑って話した。」



「バカな検事が・・・、お姉ちゃん、死刑にするんだって?笑える。その前に、もう1人死ぬかもしれないのに?」優南が机を拳で叩いた。




「やめ、ヤメ、ヤメ・・・。ヒァ、ヒァ」声にならない悲鳴を上げる―。






「うっさいな。大人し〜く、イジめられてくれれば、こんなことまだしないのに」優南はふところをゴゾゴゾやった。




ナイフ。ギラリと光るナイフが・・・。私に近寄る。



ナイフは・・・。私の鼻の先から、血を流させた。







殺サレル・・・。死ヌ・・・・。嫌ダ。




「いやいやいやいやいやあっ!!!!!!!!」




私は驚く程大きな声を出した。・・・出してしまった。



「うるさいな。黙ってよ。ここで殺すと思うの?」優南がにやっと笑う。優南がこんなに近い。目からは歪んだ思考が感じられる。





「もおっと。いたぶって。いたぶって。殺して・・・ってなるまで。で、願いを叶えてあげなきゃいけない。私、優しいからね?」優南がやっと、襟元を掴むのをやめた。


「おねえちゃん見たいな。お姉ちゃんも優しさでやったんだよ。死刑になんて、できるわけない。」








「だから、勝手に自殺しないでね。勝手に警察にも言わないでね。親にも言わないでね。言ったらさ。つまんないけど、殺すしかなくなるし。」優南は笑う。


「親が警察なんだって?おエライお嬢様ってわけ?でもさ、言ったら、警察の娘死亡!!!殺害されて・・・。見たいな。両親にも迷惑がかかるよね?」



ベチャリとした声。癒衣だ。







「まあ。いくら遅くなったら、むこうも心配するでしょ?返してあげる。私って優しいから。」「アンタよりずーーーーーーーーーーーーーっと。」



私は走り去る。




―親に言うべきなのか。言わないべきなのか。

        言ったら・・・。迷惑がかかる。
              
               なら、言わない。死にたくない。
                  
                  迷惑もかけたくない。―










間違った選択を、ここでしなければ。
 
 私は、平和に暮らすことができたのに。