大人オリジナル小説

Re: 恋舞う夜 【ファッションモデル…いじめ】 ( No.6 )
日時: 2014/02/11 17:05
名前: クルミ ◆8DJG7S.Zq.

「わー、また出てるよ。ほら これも」
ポンッと雑誌を放り投げると 取り巻きはナイスタイミングで手をのばす。

「何々…?ムーランルージュ?…嫌だね 楜澤ルリ…だって。人気なのねー。」

クスクス…

「ルリ×おしゃクールだって。ルリが着るとせっかくの服も台無し-!」
クスクス…

「なんで改名なんかしてんのよ」

「クルミザワって。 母方のばーさんの名前だって 漆雫だとすぐばれるからなんだって。今にばれてるけど」

「あ、そういえば ルリって妹居んでしょ?」

「そうだよ。ここに妹居る。雑誌のイメージ違うけど。漆雫くるみになってる。ルリと違う感じで、妹ならいいや」

「だねー。人気ありそーな子だもん。」

「いや!マジで大人気なんだよ!うちの弟 小学5年で 同じクラスらしいんだけど、男女問わず大人気!マジで引っ張りダコ!」

「そーそ。あの子 演劇、ミュージカルやってたのよ。なんかの主役とか。歌も演技も上手って話だよ」

「まさに ルリも人気あったけどね」

朝、教室。静かな人影が クスクスと笑い転げた

「ねえ、コイツ、殺っちゃおうよ」
紙面でカッコよく決めるルリの顔をさして みんなクスクス笑うと、それを破り散らした

――――――――


「おはよう!るーり!」

「あ、ルリだー!おっはよ♪」
中学校の玄関で、何人かの女子に捕まる

「おはよー♪」
笑顔で返す。

「ほら 教室いこーよ!」
最近はあまり学校に来れないルリだけど、 いっぱい友達が居て。

「わー、今日ルリいない?」

「まだ、来てないけど」
慌てた様子の、他のクラスの寧々が、わたしのクラスの前で、立往生しているのが遠目に入った

「寧々 おはよう どうしたの?」

「わー!ルリー!」
と目の前で飛び付く

「ど、どうしたの…」

「音楽の教科書、忘れたんだ。今日あるよね?貸して!坂やん忘れ物すると怖いじゃん。一時間目だから すぐ終わるから」

「あ、うん、分かった。わたしは三時間目だから すぐ返してよ」
今日も 一日が始まる