【幸せな日】《美結》
友里と話しながら、私は友里の事を考えていた。
友里の名前の理由は、
【素敵な友達と、この故郷で幸せに暮らしていけるように】らしい。
素直で優しくて可愛い友里に、ぴったりな名前。
しかし、私はその【素敵な友達】になれているのかな?
一緒にいるほど、その思いは膨らむ。
何の取り柄も無い私が、そんな友里といていいのだろうか。
私はきずいたら、友里をズルく思っていた。
『なんで友里だけ、いっぱいいいものを持っているの?
なんで一つも、分けてくれないの?』
そんな心が、私を蝕んで行った。