大人オリジナル小説
- Re: 私の世界ーいじめー【題名変更しました!】 ( No.18 )
- 日時: 2014/05/23 22:50
- 名前: ラビット
*・・*4話*・・*
「ただいま」
凛奈は言いながら、家のドアを開ける。
すると、お母さんは「おかえり」も言わずに、ツカツカと歩いて来た。
「あなた、またテストで赤点取って来たんですって?一体、どこまで言ったら分かるのよ!?」
そう言うと、凛奈の頬を思いっきり叩いた。
パシッ!
凛奈は床に倒れ込む。
「バカバカしいっ!梨々香は出来るのに何であなたは出来ないの!?」
出たよ。いつものセリフ。
『梨々香は出来るのに何であなたは出来ないの?』
凛奈は黙ると、ふいに口を開いた。
「私、学校に行きたくない」
「はあ?何を言ってるの?学校に行かないですって?どんな口の聞き方をしてるのよ!?」
お母さんはヒスティリックな声で言う。
「いちいち、あ・な・た・のためにお金を払ってやってんのよ!?」
それを言い終えると、はぁーとため息をついた。
「ほんっと、あんたなんか産まなきゃ良かった。人生無駄な事したわ」
そう言って、凛奈を睨みつける。
『産まなきゃ良かった』
その言葉にまるで、心を切りつけられたように、胸がズキッと痛んだ。
小さい頃から言われてた。
『産まなきゃ良かった』って。
今でも正直、傷つく。
自分なんか、この世にいらない存在なんだ。
もし、私がこの世の中にいなくなっても誰も悲しむ人はいない。
むしろ喜ぶ人の方が多いがだろう。
だから、いつ死んだっていい。
だんだんそう思えるようになってきた。
叱りが終わると、凛奈は自分の部屋に戻り、ベットの上で大の字になって寝っころがった。
真っ白な天井を見上げると、ふと昔の頃の出来事を思いだす。
昔と言っても、小学3年生時…ーー
私に、ゆういつ1人、友達がいた。
その子は誰よりも優しくて、こんな素直じゃない私でも仲良くしてくれた。
けれど、ある日…私は、『双子の妹よりも出来ない』『面白くない』という理由で、私への、いじめが始まった。
いじめが始まった時から、その子はまるで、私から避けてるかのように、私のそばから消えていった。
そして、いつの間にかその子はいじめグループへ行ってしまった。
『助けてっ……』
その言葉を何回言った事か…
『はあ?あんたを助ける奴なんていねーよ』
『バーカっ。早く消えちまえ』
『アッハハハハハハハハっ!!』
アハハハハハハハハハハっ!!!!!
夢なのか、幻なのか、凛奈は我に変えってバッ!とベットから起きあがった。
今でも信じられない。
そうその子は……
“ 理沙 ”
だった。
理沙と言えば、あの3人グループの中の1人。
昔の理沙は、優しかった。
優しすぎると言うほど、優しかった。
なぜあんな風になってしまったんだろうか。
人ってこんなに変わってしまうものなの?
その頃から、凛奈は人の事を信じられなくなった。