大人オリジナル小説
- Re: *・**私の世界**・* ( No.2 )
- 日時: 2014/05/19 21:56
- 名前: ラビット
*・・*1話*・・*
「お姉ちゃーんっ!朝だよー!!」
下から妹の声が聞こえてくる。
凜奈(りんな)はベットからバッと起き上がった。
窓からまぶしい日差しが差し込む。
制服に着替えると下ろしていた髪を二つのツインテールに結んだ。
下に降りると、もうすでに双子の妹、梨々香(りりか)と
お母さんが朝ご飯の用意をしていた。
「あっ、お姉ちゃんこれ運んで」
凜奈に気ずいた梨々香は凜奈に皿を渡した。
凜奈はその皿をテーブルの上に置く。
「梨々香ったら朝5時に起きて朝ご飯の準備までしてくれたのよ。凜奈も少し梨々香の事、見習いなさいっ!」
お母さんがそう言うと、梨々香があわてて言った。
「べ、別にたまたま起きちゃっただけだし、、」
言いながら少し凜奈に気を使っているようにも見える。
そう、梨々香と私は双子の姉妹。
私が姉で、梨々香が妹。
顔のりんかくも目も鼻も耳も髪も似ているが、梨々香の方が可愛らしくて、成績だって優秀。
おまけに友達もたくさんいて皆からの人気者。
それに比べて私は成績だって優秀じゃないし、梨々香見たいに優しくない。
素直になれなくて友達だって1人もいないし、そのせいで皆からいじめられている。
本当は家族にだって相談したいけど「いじめられた」と言った時点でバカにされるから私はただ黙ったまま、いじめなんてくだらないと思っている。
「もう私行くから、行って来まーす」
凜奈はそう言ってさっさと玄関に行った。
「コラッ!ご飯食べないの!?」
お母さんの怒鳴り声が聞こえる。
凜奈はそれを無視して外へ出て行った。
家なんて大っ嫌い!
いっつも梨々香の事ばっか。
でもだからって学校へ逃げても私に対してのいじめが始まる。
だから私には逃げ場がないのだ。
ずっと、、暗い闇に閉じ込められたままーーー
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