大人オリジナル小説

Re: 私の世界ーいじめー【オリキャラ募集中!】 ( No.24 )
日時: 2014/05/27 22:27
名前: ラビット

ー続きー

ガラッ!

教室のドアを開けると、咲と由来が微笑みながら出迎えた。

「おはよーー!凛奈っ♪」

そう言って、凛奈の元に駆け寄る。

何、なれなれしくしてんの?気持ち悪いんだけど。

そう言いたくなったけど、なんとか抑えた。

理沙はまだ、来てないらしい。

「早速なんだけどさぁーー!もうすぐテストじゃん?だーかーらー…言いたい事……分かるよね?」

言いながら、凛奈の顔を覗き込んだ。

凛奈は何も反応しなかったけど、心の中では、はっきりと分かった。

いつも、やらせれる。“ あれ ”

「だぁーかぁーらぁー、テストの解答用紙奪うの!いつもやってる事でしょ」

咲は淡々と言う。

「何?もしかしてビビッてんの?」

由来があざ笑うように言った。

凛奈は、しばらくその場に突っ立っていると、職員室へ向かった。

「こいつ、マジで行ってるよ」

クスクスクスっ

後ろから、笑い声が聞こえる。

けど、そんなのどうだっていい。

職員室にたどり着くと、そおっとドアを開けた。

今の時間帯には、丁度先生がいない。

職員室に入ると、急いで解答用紙を探した。

なるべく早く。見つからないように。

大量の紙をあさっていると、やっと、解答用紙が見つかった。

それを持って、職員室を出ようとした、まさにその時っ…

「如月さん…?何をやってるの?」

先生の声が聞こえた。

何だか嫌な予感がした。

凛奈はとっさに解答用紙を自分の後ろに隠す。

「い、いえっ…そのーー……」

言い訳が見つからない。

すると、先生が凛奈の後ろの物を見た。

「如月さん…それって……」

ヤバッ!

そう思った瞬間、凛奈は先生を押し退けるように、職員室を出て行った。

「こ、コラっ!待ちなさいっ!」

先生の声が廊下に響く。

凛奈は廊下を全速力で走った。

すると!!

ドンッ!

誰かとぶつかった。

「ご、ごめんなさい」

そう言って、顔をあげた。

そのにいたのは…ーーーーー

「ちょ、あんた、いきなり何!?」

いつもの聞き覚えがある声。

理沙だった。

すると、凛奈の後ろに持っている物を見る。

「あんた……これ」

そう言いかけた時…

「如月さんっ!!」

後ろで先生の声がした。

凛奈はとっさに逃げようとしたが、もう行き場がない。

「その持ってる物を見せなさい」

先生は、厳しい口調で言う。

これは、もう逃げられない。

「っ~~~~~~!!」

凛奈はそのままでいると、突然、すっと理沙が凛奈の前に立った。

「すみません。私が無理やり持ってこさせました」

そう言うと、先生の前で頭を下げた。


え…?



別に理沙は何も悪くない。

なのになんで?

「あら、そう…理沙さん。そんな事していいと思ってるの?もっと大変な事になったら、受験にもひびくわよ!?」

「すみませんでした」

理沙は頭を下げたまま言った。

「まあ…今回は解答も見てなさそうだし、特別許してあげます。でも、また同じような事をしたらどうなるか分かってますよね?」

「はい…すみませんでした」

そうやって、その場はなんとか抑まった。

「あ、あのっ…ありがとう」

凛奈は慌てて、その場を立ち去ろうとした、理沙にお礼を言う。

「勘違いしないで。あんたを守った訳じゃない。ただ面倒な事になったら嫌だからしただけ」

そう、素っ気なく言うと、くるりと背を向けた。

「今日の事…絶対誰にも言わないでよ」

後ろを向いたまま口を開くと、そのままスタスタと歩いて行ってしまった。